現在位置 ホーム > 月・木・SAY 職員のささやき > 秘書課 > アロノフ > 外国人による日本語スピーチコンテスト 感動をもう一度(アロノフ)

ここから本文です。

印刷する

更新日:2019年1月22日

外国人による日本語スピーチコンテスト 感動をもう一度(アロノフ)

こんにちは、アロノフです。

茨城県では年に1度、茨城県国際交流協会主催で「外国人による日本語スピーチコンテスト」という行事が開催されます。このイベントは茨城県に住む外国人の皆さんが日本で感じたことや日本と祖国との文化の違いなどをスピーチして、内容や表現力を競うものです。去年、ベトナム出身の取手市国際交流協会会員のグエン・ティ・レーさんを応援するため、水戸市にある茨城県立県民文化センターに行ってまいりました。(グエンさんは「ひばり賞」を受賞されました!)

外国人による日本語スピーチコンテスト(アロノフ)

今年は平成31年2月9日(土曜日)午後1時から午後4時30分まで去年と同じく茨城県立県民文化センターにて開催予定ですが、うれしいことに今年も取手市国際交流協会から1名が本選への出場を決めました。外国人の皆さんの視点から日本について聞けて新しい発見や感動があるイベントです。皆さん、取手市国際交流協会からの出場者を応援するため、是非会場まで足をお運びいただければ幸いです。

外国人による日本語スピーチコンテストのポスター

どのようなスピーチがおこなわれるか知りたいかたもいらっしゃるかと思いますので、昨年のグエン・ティ・レーさんのスピーチ内容を掲載いたします。

「美しい日本語」(グエン・ティ・レーさんのスピーチ)

日本に来たばかりの頃、私は言葉が分からなくて、間違えることがたくさんありました。「たいへん」と言いたかったので、つい「へんたい」と言ってしまって、みんなにどっと笑われたことがあります。恥ずかしくて、穴があったら入りたい気分でした。

最近、テレビの番組をよく見るようになり、色々な言葉を耳にするようになりました。その中で心に残ったのは「おおきに」という言葉です。

「おおきに」…なんと美しい響きをもった言葉でしょう。

最初、意味が分からず日本語の先生に聞いてみました。「おおきに」というのは「関西地方で昔から話されてきた大和(やまと)言葉で、感謝やお礼の気持ちを表す言葉」と教えてもらいました。こんなにも美しい言葉にすごく興味がわき、日本語をもっと勉強したくなりました。

仕事や生活にもだいぶ慣れてきて、周りの日本人とも親しく交流できるようになってきました。特に、若い社員と一緒におしゃべりするのはとても楽しいのですが、分からない言葉もたくさん出てきます。例えば、「キモい」、「ウザい」、「ダサい」などです。

初めて聞いた時、なにか暗い感じがしました。「キモい」は気持ちが悪い、「ウザい」はうっとうしい、「ダサい」は野暮ったいということで、俗に言う若者言葉だそうです。とげとげしい語感があり、あのやわらかでやさしい「おおきに」と感じがまるで違います。こうした「若者言葉」は標準語ではなく、方言でもありません。会社の若い人の間だけにとどまらず、インターネットやテレビなどで簡単に広がるし、影響力も大きくなっているようです。最近では外国人の私たちも真似をして言うようになってきました。

皆さん、どうしてだと思いますか?

私は外国人にとっても「若者言葉」は周りのみんなが使い便利であること、また使わないと仲間はずれにされるような気持ちになるからだと思います。でも、毎日耳にしていると嫌になります。日本語の美しさを少しずつ壊していくような気がしてなりません。このままどんどん変わってしまったら、日本語の未来はどうなるのでしょうか?

以前、テレビのニュースで「いじめ事件」を見ました。ある中学生が「キモい、死ね」と言われ続けて、我慢できずに、遂に自殺してしまったというのです。言葉の暴力が人権を否定し、人格を壊してしまったのではないでしょうか?そう考えると「若者言葉」と「おおきに」の違いに外国人である私は戸惑ってしまいます。日本でもベトナムでも先人たちは自分の国の言葉のあるべき姿に心血を注いできたと思います。先人たちから贈られた言葉の文化は、私たちの宝物であり、国の誇りだと言えるのではないでしょうか?

皆さん、私たち外国人ともっと交流し、異文化との比較の中で日本語の魅力をさらに磨いていきませんか。それは世界の人々との友好につながっていくのではないでしょうか?私は美しい日本語を話す日本の人々が大好きです。

ご清聴、「おおきに」

 

 

 

 

※「用語解説」に関するご質問・ご要望のお問い合わせ先

広告エリア

広告募集要綱