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更新日:2023年9月27日

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公的年金制度の役割は3つの不安に備える保険(前編)(くろまめ)

こんにちは。本やテレビなどで、公的年金制度の関するさまざまな情報が流れていますね。中には、大分極端な言い方だなと感じるものもありますが、皆さんの年金制度への関心が高まっていることの表れなのかなとも感じています。

メディアには、関心を持つかたがたのために、正しい情報を伝えるよう意識してもらいたいと思うこの頃です。さて、今回は公的年金制度の本質について、少し触れてみようと思います。

それは、「公的年金制度の役割とは何か」ということです。

あなたは、「年金=貯蓄」だと思っていませんか?もし、年金は将来への貯蓄だろうと考えているのであれば、それは年金についての正しい理解とは言えません。

頭に疑問符が浮かんでいるようす

日本の年金制度をしっかり活用できるよう、年金制度の本質を一緒に考えてみましょう。

公的年金の本質は「保険」

「保険」の意味を調べると、次のように出てきます。

火災・死亡など偶然に発生する事故によって生じる経済的不安に備えて、多数の者が掛け金を出し合い、それを資金として事故に遭遇した者に一定金額を給付する制度。生命保険・損害保険など。「—を掛ける」「—に入る」(デジタル大辞泉より)

これに対して貯蓄の意味を調べると、次のように出てきます。

  1. 財貨をたくわえること。また、その財貨。「将来に備えて—する」「財形—」
  2. 所得のうち、消費されないで残った部分。(デジタル大辞泉より)

保険の目的とは「将来起こりうる不幸な出来事に対してみんながお金を出し合って備えること」、貯蓄の目的とは「将来の楽しみや安心のために、自分でお金を蓄えて備えること」と言えます。

ここで重要なのは、保険は「共同」で貯蓄は「自分で備えるもの」ということです。日本の公的年金制度の役割は保険です。つまり「みんなで将来への不安に備える」ためのものなんですね。

ここまでで、年金が保険である以上、みんなでお金を出し合って将来への不安に備えるものだということが分かりました。では、将来への不安とは、一体何でしょうか。

次回は、公的年金制度で備える将来への不安について、お話しします。

 

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