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更新日:2021年10月22日

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埋蔵文化財センター企画展が開催中です(飯島章)

またまたご無沙汰をしてしまいました。
取手市埋蔵文化財センターでは、市制施行50周年と『目で見る取手の歩み』の発刊を記念した企画展「昭和・平成時代の取手」を開催しています。
下の写真は、展示室の光景です。
企画展開催中の展示室光景

昭和30年の町村合併で、取手町・小文間村(おもんまむら)・寺原村・稲戸井村(いなといむら)・同地地区を除く高井村の1町4か村が合併して、取手町が誕生しました。

下の写真は展示資料の一つで、取手町誕生から間もない昭和30年代初めの取手町の鳥瞰図(ちょうかんず)です。
昭和30年代初めの取手町鳥瞰図
(取手市教育委員会所蔵)

この鳥瞰図には、「第一小学校」・「第二小学校」・「第三小学校」が記載されています。
昭和33年4月に、第一小学校と第二小学校が統合されて取手小学校となり、第三小学校は白山小学校と改称されているので、それ以前の町の姿を描いたものになります。
右寄りの写真の小堀(おおほり)の渡し船は、まだ帆船です。
図の下寄りに描かれた利根川の対岸の小堀地区は、まるで利根川の中州(なかす)のようです。
素朴なのに何かシュールさが漂う絵の中に、当時の町の様子がしのばれます。
図中左上の写真は、江戸時代の水戸街道取手宿を起源とする町の中心街の写真です。
記憶にとどめていらして、懐かしく思い出されるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

下の写真は、上の鳥瞰図を折りたたんだ時に表紙となる部分です。
表紙側は展示していませんが、写真を『目で見る取手の歩み』の表紙で使っています。
『取手の案内』(取手町鳥瞰図の表紙の部分)
表紙は、「取手乃案内(とりでのあんない)」となっています。
奥(上)には筑波山、手前(下)は利根川が描かれ、堤防の向こう側に深い森につつまれたかのような取手の町が描かれています。
黒煙を吐き出す煙突は、取手駅前にあった片倉工業の取手工場です。
煙突から出る煙が、経済発展の象徴のように扱われた時代の空気が読み取れます。
利根川に架かる鉄橋は常磐線のものと思われますが、トラスの書き方がとても不自然・不可解でキュービズム絵画のようにさえ感じられます。
この絵を描いた人は、細かいところには全く頓着しなかったとしか考えられません。
発注した取手町役場や取手町観光協会の人たちも、これで良しとしたのですから、万事おおらかな時代だったのでしょう。

企画展に足を運ばれて現物をご覧になり、また『目で見る取手の歩み』を手に取り(ご購入いただければ、なおうれしいですが)、昭和30年代の取手町の雰囲気を感じ取っていただければ幸いです。

皆様のご来館をお待ちしています。
今回も手前味噌のような内容で恐れ入ります。

 

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