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更新日:2021年11月6日

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徳川斉脩(なりのぶ)の「春蘭の画」(しゅんらんのえ)を公開中です(飯島章)

徳川斉脩筆「春蘭の画」

昨日(11月5日)から、水戸徳川家と水戸街道の要衝「取手宿」を偲ぶ特別企画「本陣と小堀の渡し」が、始まりました。

特別企画については、「水戸徳川家と水戸街道の要衝「取手宿」を偲ぶ特別企画「本陣と小堀の渡し」」のページをご覧ください。

旧取手宿本陣染野家住宅では、本陣のご子孫宅に伝わる水戸藩主直筆の掛け軸を特別公開します。
11月5日(金曜日)から7日(日曜日)までは、水戸藩第8代藩主徳川斉脩の「春蘭の画」を展示します。
下の写真は、本陣での公開光景です。
取手宿本陣上段の間(左)と「春蘭の画」(右)
左の一段高くなっている部屋が、「上段の間」です。水戸藩主など最も重要な人物が利用する部屋です。
掛け軸(右)は、「上段の間」隣の「二の間」の壁にかけています。
下の写真が、徳川斉脩直筆の「春蘭の画」です。
徳川斉昭直筆の「春蘭の画」(染野修氏所蔵)
徳川斉脩は生まれつき病弱で、歴代の水戸藩主ではただ一人水戸に赴くことなく亡くなりました。
左上の落款(らっかん)には、斉脩の号である「鼎山」(ていざん)の文字が書かれ(自筆の署名)、落款印が押されています。
下の写真になります。
鼎山の文字と落款
印文は、「斉脩之印」と彫られています。
古来中国では、文人の精神を象徴するものとして歳寒三友(さいかんさんゆう)や四君子(しくんし)が、重んじられてきました。
歳寒三友は松・竹・梅、四君子は蘭・竹・梅・菊を言います。
文人たちは、これらの植物自己のの姿を投影し、心情を託しました。
特に蘭は、君子の高潔さを象徴するものとして、文人には殊のほか好まれたそうです。

今後の予定

11月12日(金曜日)から14日(日曜日)には、水戸藩第9代藩主徳川斉昭直筆の瀧の和歌の掛け軸を公開します。
11月19日(金曜日)から21日(日曜日)には、同じく徳川斉昭直筆の取手の渡しの和歌の掛け軸を公開します。
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底したうえで、皆様のご来場をお待ちしています。
「旧取手宿本陣染野家住宅」のページと、「かみや」さんの「月・木・SAY」のページもご参照ください。

今回のおまけ

下の写真は、旧取手宿本陣染野家住宅西側の廊下です。
本陣西側の廊下
左側は、手前から「上段の間」、「二の間」、「三の間」となります。
この廊下の柱には、「面皮柱」(めんかわばしら)が使われています。
下の写真は、接写したものです。
面皮柱
面皮柱とは、上の写真に見られるように、わざと細い丸太を製材して角に丸みを残した柱です。
現在でも、茶室や数寄屋風(すきやふう)の住宅で使われます。
本陣では、大名など武士が使用する部屋は書院造(しょいんづくり)となっています。
この廊下も武士が使用する部分にはなりますが、面皮柱を使用して書院造に数寄屋風の遊び心を取り入れたのでしょうか。
本陣ご見学の際には、本陣西側にある廊下の面皮柱にも目を向けてください。

 

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