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更新日:2022年3月25日

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【要注意】年金を前借りできる「年金担保貸付」の申し込みは終了しました(くろまめ)

「今お金が必要なんだけど、手持ちがない・・・」「次の年金振り込み日まで待てない」

年金受け取っている人が、「今すぐお金が必要」といったときに、自分の年金を前借りできる制度が「年金担保融資制度」です。

「年金を担保にお金を借りられるの?」と驚くかもしれませんが、年金担保融資制度は、独立行政法人の福祉医療機構がおこなっていた年金受給者向けの融資制度でした。国が認めた年金担保融資制度で、年金を担保にして融資を受けられるということで、これまでに約320万件のお申し込みがあったそうです。

令和4年3月末で年金担保融資制度は終了しました現在、年金を担保にお金を借りることはできません。

「年金収入しかないのに、急にお金が必要になったときどうやって用立てすればいいの?」と思うかたもいるかもしれません。

年金は高齢者の生活を支えるもので、借金するためのものではない

そもそも日本の年金制度の趣旨は、高齢者や障害者といった生活弱者といわれる人たちの生活を支えるものです。借金をするためではありません。

本来生活費に充てられるはずの年金が返済に充てられる・・・その結果、本人の困窮化を招くことになってしまうという指摘がありました。そして、平成22年12月の閣議決定で、年金担保融資制度を廃止することが決まったのです。

年金担保融資制度が原因で高齢者が破産する事例も

実際、年金担保融資制度が始まってから、生活破綻した高齢者が増えてしまいました。年金担保融資は自己破産しても、免責されません。年金受給権がある限り、受給額から天引きされ続けるシステムです。

そうすると何が起こるか。年金収入だけの人は、年金振り込み日になっても年金が振り込まれず、生活が成り立たなくなってしまう可能性があるわけです。実際に年金担保融資の支払いが原因で、生活保護を申請する高齢者も多くみられました。
 

年金担保融資制度は廃止されましたが、「どうしても今すぐお金が必要」「当面の生活資金が必要なんです」というかたは、どうしたら良いのでしょうか。

次回は、年金担保融資制度に代わる貸付について紹介します。

 

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