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更新日:2021年10月4日

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【市長コラム】大地の芸術祭越後妻有(つまり)

市報「広報とりで」2009年10月1日号に掲載した市長コラムです。

8月末、「アート取手」の皆さんと一緒に、新潟県の十日町市と津南町(つなんまち)で行われた「大地の芸術祭 越後妻有(つまり)2009」を見学してきました。

妻有(つまり)は新潟県十日町市を中心とする地域の呼称です。冬期は3メートルを超す大雪に覆われ過疎と高齢化が進行しています。本祭は、3年に1回の芸術祭で、1996年に新潟県と十日町地域の六市町村(当時)が連携し、地域の良さや可能性をアートを媒介として引き出そうと始められたものです。今回は、350点以上の作品が展示され、スケールの大きさやオリジナリティの高さ・迫力に圧倒されました。とりわけ次の3点については、市の活力ある未来を考える上で参考になると感じました。

1点目は、自然の風景を外に追いやらず、アートを里山の風景の中に取り込んでいる点です。低い里山が幾重にも折り重なる中に棚田が整備され、周囲に10軒ほどの住宅群が点在している懐かしい景色には、祖先からの営みを大事に守ろうとする住民の堅実な生活態度が垣間見えます。アーティストの側も地域が持つさまざまな価値を見出し、その魅力を高めようとの思いで関わっているそうです。

2点目は、廃校となった学校をかなりの数、アートスペースとして蘇(よみがえ)らせている点です。越後妻有(つまり)では13校を芸術で再生しようとしていますが、うち7校を実際に見てきました。その中のひとつ、鉢地区にあった旧真田小学校は2005年4月に廃校、2009年の夏には、地区の人々の協力を得て「絵本と木の実の美術館」として再生しています。著名な絵本作家の田島征三氏がこの学校をモデルに「学校はカラッポにならない」という作品を描いています。外壁には「やりぬく子」との学訓が掲げられたままでした。黒板や教壇、天井や床、掲示物等を見ていると、小学校時代にタイムスリップしそうでした。

3点目は、「こへび隊」という首都圏在住のサポーターの存在です。美術や建築志望の学生が多いそうですが、地域の外の若者たちが地区の中に飛び込んでくるだけで、住民が自分たちの町の隠れた長所に気付かされると言います。

市では、11回目の「取手アートプロジェクト(TAP)」が10月17日から11月15日まで開催されます。皆さんも、地元芸術家のアトリエ公開やさまざまな催しに参加し、もう一つの取手の良さを探してみませんか。

お問い合わせ

秘書課 

茨城県取手市寺田5139

電話番号:0297-74-2141(代表)

ファクス:0297-73-5995

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