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更新日:2022年8月8日

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【市長コラム】65回目の終戦記念の日に

市報「広報とりで」2010年8月15日号に掲載した市長コラムです。

終戦を告げる玉音放送が流されてから、65年の歳月を経ました。先の大戦で尊い命を落とされた方々に謹んで哀悼の誠をささげます。

戦争の記憶の風化が言われる今日、市内の中学校でどのような平和教育がなされているのか確認してみました。道徳や社会といった教科はもちろんですが、国語や英語等の教科書においても、平和と生命の大切さや国際協調と多文化理解の重要性が取り上げられています。

例えば、ゲストティーチャーを招いて広島での被爆の体験を聞くプログラムや、地雷の被害とその非人間性を考えさせるビデオ視聴など、過酷な現実にさらされた人々の直接の証言に触れられることは大切なことです。世界の中の日本人として国際的視野に立って世界の平和を希求する次の世代をしっかり育成していくべく、平和の誓いを繰り返し刻み続けていかなくてはなりません。8月7日には40人ほどの取手市民が予科練平和記念館を見学してきました。14歳から17歳までの少年がどのような思いで予科練で生活し戦地に赴いていったか、中学生や高校生にも足を運んで見てほしいものです。

と同時に先の太平洋戦争については、戦前の国家統治の仕組みの特異性のなかで、軍事最優先の国家経営の結果として国民生活がどれほど窮乏していったのか、どのように変容していったのか(食べ物、着る物、日常品の深刻な不足)といったことを、きっちりと伝えていくことも必要だと思います。外地で戦火をくぐってきた人たちや国内で爆撃や機銃掃射を受けた人たちばかりでなく、大多数の国民全体が戦争遂行に伴い大きな犠牲を払ったこと、大人も子どもも、飢えに苦しみ、売れるものは何でも売って、闇食糧を求めて走り回らざるを得なかったことなど、ひもじい思いをする経験がなく、今が当たり前だと思っている世代には容易に想像できることではないと思います。

また、戦時下においては、学業・職業の選択も極めて制限され、徴兵や学徒動員といった形で、思い通りの道に進めなかった世代がいます。時代と環境のもとで自らが抵抗しえないくびきが課せられていた中、生き抜いてきた世代の必死さを伝えなければと思います。

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