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更新日:2022年1月25日

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【市長コラム】高校生を前にして何を伝えるか

市報「広報とりで」2012年12月15日号に掲載した市長コラムです。

本年11月には取手一高90周年、藤代高校40周年、藤代紫水高校30周年の記念式典が相次いで開催され、私も関係者の皆さまと共にお祝いをし、創立から今日まで学校発展のために尽力された多くの先輩の皆さまに感謝を捧(ささ)げました。周年の慶事を折り返し地点として、それぞれの学校がさらに発展していくことを心より祈念するものです。

さて、私は在校生を前にして、祝福と激励のメッセージとして次のような話をしました。ある学校では、異色の薩摩藩留学生の実例を取り上げて話しました。生麦事件を契機とした薩英(さつえい)戦争を経た薩摩藩(さつまはん)は欧州と我が国の彼我の国力の差に愕然(がくぜん)として、国禁を犯して慶応元年に英国に15人の薩摩藩留学生を派遣します。彼らの多くが帰国後、政治家や財界人となり、近代日本を創り上げる原動力となりましたが、留学生の中で日本に帰ることなく、英国から米国に移住して、カリフォルニアのワイン王として、異色の道をたどった長澤鼎(ながさわかなえ)(バロン・ナガサワ)という人が居ます。人々の移動や通信が極めて困難であったあの時代に、自らの立ち位置を異郷での実業の創業と定め、あらゆる努力を惜しまず、名声あるワイナリーを創り上げたタフな生涯は、気概あふれるサムライそのものです。

また、別の学校では、私が高校1年生の時に頂いた1枚の色紙の話をさせていただきました。玉川学園を創立された小原國芳(おばらくによし)先生は、理想の教育を実現しようというやみ難い強い夢の持ち主で、電信技手となった後、苦学して、京都大学に進み、当時理想の教育論とされたペスタロッチの教育学を修めて、教育の道を一心に進まれたかたです。米寿を記念する講演会に出席した私に、大先輩は、「夢」と書いた色紙をくださいました。しかし、その夢がふつうの夢の文字と異なっているのです。点が一つ多いのです。それも極太で。夢多しと読むとのことでした。夢に取りつかれた先生の人生そのものだったのでしょう。

さて、現代は、若者にとって難しい時代といわれています。しかし、総論で時代の風潮をなぞり、ため息をついたところで何も解決しません。意欲も覚悟も一人一人です。腹を据えて明るく力強く一歩一歩前に出ることです。

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