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市報「広報とりで」2013年2月15日号に掲載した市長コラムです。
こども発達センターは、市内にお住まいの成長や発達に心配のある就学前のお子さんに集団活動や運動により発達を促す療育支援施設です。この施設の前身は、昭和54年に開設した母子通園施設もくせい園です。旧藤代町との合併後、平成18年からは、旧高須小学校校舎に移転してサービスを行ってきました。指導員をはじめ、職員のひたむきな取り組みにより保護者の皆さまに頼りにされる支援施設となりました。
一方で、建物の老朽化、校舎の暫定的転用を原因とする使い勝手の悪さ、さらには、交通アクセスの問題等から、最適な療育支援を継続実施できる場所への移転は悲願でした。
開所式を前に私自身、いろんな思いが込み上げてきます。毎年3月の卒園式ではお母さんたちから、子どもの実際の成長を通じて不安・心配から安堵(あんど)と喜びを得られたセンターでの日々の体験が語られます。いつも胸に熱いものを感じさせられます。親自身の成長にもつながったとのお話も頂きました。また夏の夕刻、事務室で蚊に刺されながら指導員さんたちの熱い意見を聞かせてもらったことも思い出されます。教育施設を福祉施設に転用するに際しては、排煙窓の取り付け義務など建築基準法の求める構造上の転換に経費を要し、使い勝手の改善に至っていない現状を思い知らされたことなど現場第一を痛感させてくれた建物でもありました。
新施設は、療育施設として万全な機能発揮ができるようしっかりと設計施工されています。理学療法による機能回復の設備も造られました。
交通の利便性も向上し、施設の規模が大きくなったことにより、旧センターに比べ、より多くのお子さんたちを受け入れられるような体制が整えられ、一週間の療育メニューも増やすことができました。
高須の現施設をお支えいただいたサポーターの皆さまのご厚意に改めて感謝申し上げるとともに新しくなったこども発達センターが早く地域になじみ、親しめる施設になることを願っています。