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更新日:2022年6月2日

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【市長コラム】若者の食生活は大丈夫か

市報「広報とりで」2015年6月15日号に掲載した市長コラムです。

本年1月の日本経済新聞に「小さな赤ちゃん、終戦直後より割合高く―女性の『やせ願望』も一因か」との見出しの付いた記事がありました。かけがえのない命を育むためには妊娠期の食が大切であることはもちろんです。しかし、妊娠前の強い「やせ願望」を反映した食習慣が、妊娠後にも影響を与え、「栄養状態の望ましくない妊婦が多いと考えられる(厚労省)」との記載がありました。妊婦はエネルギー摂取量を増やす必要があるのに、2007年から2011年の平均で、実際には1,781キロカロリーとかなり低めです。新生児の体重も低くなりがちで、2,500グラム未満で生まれた子供の割合が2013年で9.6%と、終戦直後と比較して3割高いというコメントがありました。

興味深い記事でしたので、出典を当たってみました。厚生労働省発表「平成25年国民健康・栄養調査の概要」が元になっています。3,493世帯から回答を得て作られたリポートからは、年代による明らかな食生活の差異が見て取れます。まず、20代の朝食の欠食率の高さが顕著です。全年齢では男性14.4%、女性9.8%ですが、20代では男性30.0%、女性25.4%となっています。次に、20代女性がエネルギー摂取量を極端に落としています。1995年には1日1,850キロカロリーでしたが、2013年には1,628キロカロリーに減少しています。また、食品3群(穀類、魚介・肉・卵類、野菜)をバランス良く取っているかという項目では、20代女性でバランスが取れていない割合が高いという結果が出ています。個人の生活習慣レベルではありますが、由々しき事態が進行中であると考えるべきでしょう。

20代ともなると、親元を離れ都市的な生活に慣れる中、幼少期に身に着けた「早寝早起き朝ごはん」という貴重な習慣が失われ、不規則な生活に転じるのかも知れません。また、女性の極端な痩身(そうしん)願望が過度な食事コントロールにつながっていると指摘する識者もいます。大人になりたての微妙な時期には、周囲の仲間の価値観や評価などが気になるものです。少子化対策は国の重要課題ですが、子供を産み育てる年代が、日常生活に張り合いを持ち、食生活を含む健全な行動習慣を堅持しているか、確認してあげることも上の世代の責任なのだろうと思います。

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