現在位置 ホーム > 市政情報 > 市長・議会・各種委員会 > ようこそ市長室へ > 市長コラム(バックナンバー) > 2019年の市長コラム > 【市長コラム】取手市がめざすプラチナ社会
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市報「広報とりで」2019年12月15日号に掲載した市長コラムです。
市はこの度、プラチナ構想ネットワークから、全国で37番目となるプラチナシティに認定され、プラチナ奨励賞を受賞しました。プラチナシティとはイノベーションによる新産業の創出や、アイデアあふれる方策などにより地域の課題をすでに解決し、プラチナ社会に向かいつつある、あるいはプラチナ社会の実現に向けて、明確なビジョンや具体的なアクションによる素晴らしい取り組みを始めている自治体とされています。
市は「誰もが生涯を通じて心も物も豊かで健康で安心して過ごせる社会」の実現を掲げ、未来に向けてさまざまな施策に取り組んできました。権威ある機関にこれらの方向性と中身が十分な内実を伴ったものと認められ、感謝に堪えません。プラチナ構想ネットワークは、かつて市民大学でご講演いただいた元東京大学総長の小宮山宏氏が会長を務めている団体で、自治体会員のほか、法人会員などを含め340人の会員で構成されています。わが国が抱えている人口減少・高齢化・エネルギー問題をはじめとした、先例のない課題に、連携の力で問題解決をしていく実践的なネットワークです。
さて、これからの地方自治体は世界ともつながっていかなければなりません。本年9月の国連気候行動サミットで、世界のリーダーたちを前に臆することなく、「温暖化対策に本気で取り組まなければ私はあなたたちを許さない」と16歳のグレタ・トゥーンベリさんが気迫のこもった演説をしたことを覚えておられるかと思います。科学が30年も前から警告してきたのに、大人たちはお金を優先し解決を先送ってきただけだ、との切なる訴えに私も心を動かされました。国連は深刻さを増す環境汚染や気候変動への対策のため、SDGs(エスディージーズ、持続可能な開発目標)という枠組みを立ち上げました。17の目標分野を設定し、169の行動目標を設定しています。市は、令和2年度からの基本計画、「とりで未来創造プラン2020」を策定します。地球市民として人類のすみかである地球の持続可能性が守られるよう、計画の策定に当たってはSDGsの理念、目標と一体性を持った取り組みを行っていきます。今の世代が未来世代のためにできることというキーワードです。