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更新日:2022年5月19日

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【市長コラム】映画「二宮金次郎」の上映について

市報「広報とりで」2021年5月15日号に掲載した市長コラムです。

6月5日に市民会館で、映画「二宮金次郎」を上映いたします。二宮金次郎は、二宮尊徳の名で広く知られる農政家で江戸時代後期に仕法(しほう)と言われる独自の農村復興事業を行った日本が世界に誇れる偉大な人物です。金次郎は現在の小田原市栢山(かやま)の農家に生まれましたが、両親に先立たれ、兄弟は別々の親戚に預けられるなど、苦難の少年期を送ります。小学校の校庭にあった薪(たきぎ)を背負い本を読む銅像を見て育った世代には分かりきったことを申し上げ恐縮です。

令和の時代を生きる私たちには、江戸時代後期の農村の貧しさ、身分制度ゆえの不条理、酷むごさ、窮屈さは、本当に理解困難だろうと思います。映画の中では、宇津家(うづけ)桜町(さくらまち)領の復興の命を必死に果たそうと、農民の信頼を集め、「チーム金次郎」で、果敢に困難に立ち向かっていく姿が描かれています。

私は一昨年、この映画を鑑賞しましたが、改革の途上で赴任してきた代官の豊田正作(とよだ・しょうさく)にあらゆる意地悪を仕掛けられ、窮地に追い込まれながらも、耐え忍ぶところは圧巻です。また、金次郎が桜町領に入るに当たって小田原の全財産を処分して得た70両を以て自ら家作を手当てし不退転の気概で入植をしていること、この切迫度が映画の切れ味を高めていますが、後から、この作品が、『HAZAN』(下館出身の陶芸家板谷波山の生涯を描いた作品)の五十嵐匠監督による作品だと知って合点がいきました。作品を貫く野武士的な気高さを感じてもらえればと思います。

さて、二宮尊徳翁は、600を超える農村や藩の立て直しに全国を歩き、幾多の功績を残すとともに、経営や修養の基となる「至誠・勤労・分度(ぶんど)・推譲(すいじょう)」、「積小為大(せきしょういだい)」といった実践から出た優れた教えを遺しました。さらに、幾多の志のある人材が報徳の教えを胸に、新天地の開拓に当たり、明治以降の農業の基盤を作りました。尊徳翁の思想は農業者だけでなく、現在放映中の大河ドラマの主人公、日本近代経済の父と言われる実業家渋沢栄一にも引き継がれ、渋沢は道徳経済合一説(ごういつせつ)を唱え、経済活動で得た利益を社会に還元することを唱えました。

今回の映画上映を、ぜひ、親子で鑑賞していただき、逆境の中でも周囲の信頼を勝ち得ていく金次郎の不屈の魂に触れていただければと存じます。

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