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蚊媒介感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことです。
主な蚊媒介感染症には、ジカウイルス感染症(ジカ熱)やデング熱があります。
これらの感染症は主に熱帯、亜熱帯地域で流行しています。
日本においては日本脳炎以外の蚊媒介感染症は海外からの輸入感染症としてみられていますが、デング熱に関しては2014年に国内感染例が報告されました。
ジカウイルス感染症(ジカ熱)やデング熱に感染した場合、治療は対症療法が中心です。
感染を予防するためには、蚊に刺されないための対策が重要です。
ヒトスジシマカが活発に活動する日中に、屋外で活動する場合には、できるだけ次のような対策をして蚊に刺されないようにしましょう。肌を露出しない長袖長ズボンを着用する、白など薄い色のシャツやズボンを選ぶ、露出する部分には虫よけスプレーなどを使い、蚊を寄せ付けないようにする。
ヒトスジシマカの成虫は雑木林や竹林などに生息し、日中(日の出から日の入り時間まで)に活発に活動します。交尾後、水中に産卵しますが、沼や池のような広い場所よりも、狭い水たまりのような場所を好みます。そのため、屋外に置かれた植木鉢の受け皿や空き缶、ペットボトルなどに溜まった水に産卵します。家の周囲を点検して不要な水たまりをなくすことが、ヒトスジシマカの発生を抑え、デング熱の発生を防ぐことにつながります。
ジカウイルス感染症はヒトスジシマカなどの蚊を媒介する感染症です。
感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛等の症状が見られた場合は医療機関を受診してください。
妊娠中に感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、妊婦及び妊娠の可能性があるかたは、可能な限り流行地域への渡航を控えたほうがよいとされています。
ジカ熱に有効な予防接種はありません。やむを得ず渡航する場合は、厳密な防蚊対策を講じることが必要です。
流行地域では、長袖、長ズボンの着用、蚊の忌避剤(きひざい)(虫よけスプレーなど)を使用し、蚊に刺されないように注意しましょう。
性行為により男性から女性パートナーへ感染した事例が報告されています。性行為による感染等のリスクを考慮し、流行地域に滞在中は症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。すべての蚊がジカウイルスを保有しているわけではないため、蚊にさされただけで過分に心配する必要はありませんが、心配なかたや発熱等の症状があるかたは帰国の際の検疫所や、帰国後に最寄りの保健所にご相談ください。
デング熱は、デングウイルスに感染することによって発症する感染症で、ヒトスジシマカなどの蚊によって媒介されます。
デングウイルスに感染してからデング熱が発症するまでの潜伏期間は2日から14日です。ウイルスに感染してもデング熱を発症しない人もいますが、発症した場合には、急な発熱や頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状が現れます。まれに重症化して、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。症状が出た際には、早めに医療機関を受診してください。
ジカ熱についてより詳しく知りたいかたは以下のサイトをご覧ください。
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