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このシンボルマークは22日の22を白鳥(スワン)が2羽寄り添う姿と重ね合わせ、一人で我慢をする禁煙ではなく、専門の医師、家族、友人などのサポートを得て、禁煙に取り組んでいただきたいという願いが込められています。
たばこがやめられない大きな原因にニコチン依存症があります。自分がニコチン依存症かどうか、あらかじめ知っておくことも、禁煙するときに役立つはずです。
(注釈)精神的問題とは、禁煙や本数を減らしたときに出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態
(出典「禁煙治療のための標準手順書第6版」より引用)
はいが5つ以上だとニコチン依存症と診断されます。
日本では平成18年4月から「ニコチン依存症管理科」が新設され、条件の整った医療機関では禁煙治療に保険が適用されています。ニコチン依存症の疑いが強い人は、訪れてみるのも1つのほうほうです。
ニコチン依存症に関する治療や禁煙治療に保険が適用される医療機関については本ページ下部あなたに合った禁煙サポートを受けられますをご覧ください。
「軽く一服」の煙の中には、4000種類以上の化合物が含まれており、その中には、発がん性物質60種以上を含む200種類以上もの毒物が入っています。
それらの物質は約2日半もの間、体内にとどまるため、さまざまな害を及ぼします。長い間タバコを吸い続けることにより、多くの病気がもたらされるのです。
たばこの含有物(身近に使用されているもの)
たばこの煙は、このようにさまざまな物質を含んでいます。なかでも健康への有害性が大きいのが、タール、ニコチン、一酸化炭素です。
喫煙による病気というと、一番に肺がんを思い浮かべがちですが、実は肺がんより喉頭がんのほうがかかる率が高くなっています。がんは咽頭、喉頭、肺などの「煙の通過点」で特に多くなっていますが、それ以外でも、がんにかかる率は非喫煙者に比べ高くなっています。また、下図のように呼吸器や循環器にも影響が及ぶなど、たばこがいかに体全体にとって悪いものなのかを思い知らされます。
タバコの有害物質の含有量は、直接吸い込む主流煙より、タバコから立ちのぼりフィルターを通らない副流煙のほうがはるかに多く、タバコの煙は周囲の人の健康までも悪影響を与えています。
タバコの煙の影響は、7メートル先まで到達し、複数が同時に喫煙すればその距離が2から3倍以上になるといわれています。身近な人の健康に害を与えてしまうのです。
20代から30代の女性の喫煙が増えており、街の交差点や喫茶店、車の中などで、若い女性の喫煙風景をよく見かけます。おいしそうに吸っているように見えても、タバコの実態は依存性をもつ薬物です。
特に女性は男性に比べ、タバコの害を受けやすいといわれています。健康で過ごすために、女性とタバコの関係について考えてみましょう。
女性にとって、タバコは老化促進剤!女性機能や美容に影響を及ぼします!!
女性の喫煙でもっとも心配なのが、妊娠に関する影響です。妊娠すると、おなかの赤ちゃんは胎盤を通じて母体から栄養や酸素をもらって成長します。しかし喫煙していると、たばこに含まれるニコチンが子宮や胎盤の血管を収縮させ、さらに一酸化炭素によって胎児が酸欠状態になり、成長が阻害されると考えられています。このため、低体重児の出産や、早産、流産の危険が高くなります。また、胎児の健康を阻害するだけでなく、母乳にタバコの成分が混入したりして、赤ちゃんを健康に産み育てるのにマイナスになります。
若さ、美しさを守るためにも、まず禁煙からスタートすることが大切です。
禁煙の効果は、その日のうちから始まります。
「今日から私、卒煙します!」そう宣言してみませんか。ニコチンに依存した体を変えるには、強い動機付けが必要です。生活に深く根付いた喫煙習慣に打ち勝つためにも、禁煙の強い意思を持ちましょう。
「いつかやめよう」では、いつまでたっても禁煙できません。具体的な日にちを決めましょう
「たばこが自分から奪われる」と思うと禁煙は辛いもの。病気の心配がなくなる、お金がたまるなど、メリットを考え、禁煙を前向きに捉えましょう
たばこが美味しいと感じた記憶はいつまでも残るので、同じ場面に置かれると激しい喫煙衝動に襲われることも少なくありません。
どうしてもタバコを吸いたくなる衝動は、数分間で消失するといわれてますので、何か別の行動で気を紛らわし、吸いたい気持ちを上手にコントロールしましょう。
また、禁煙の継続には周囲(家族や職場、禁煙仲間)の応援もカギになります。
ぜひ、支援者を見つけてください。
挫折してもすぐに再チャレンジを!
喫煙という長年の習慣を変えるためには、それなりの苦労と努力が必要です。最初の一回目から禁煙に成功できたという人は、10人に1人といわれているほどです。ですので、もしも途中で挫折してしまってもがっかりせずに、またすぐ禁煙を始めましょう。
きっと次のチャレンジでは、もっとよい結果が出るはずです。
医療機関の禁煙外来での治療をはじめ、歯科医院や薬局での禁煙支援や相談を受けられます。あなたにあった禁煙サポートを受けましょう。
平成18年度から、禁煙治療に保険が適応されるようになりました。以下の条件1から4をすべて満たすかたが、保険治療対象者となります。これまでに禁煙に成功しなかった人も、医療機関を受診しニコチン依存症という病気を克服しましょう。
「条件1」ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)でニコチン依存症と診断されること
「条件2」35歳以上のかたは、ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること(35歳未満のかたに関してこの条件は適用されません)
「条件3」ただちに禁煙しようと思っていること
「条件4」「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意していること
すべての医療機関が禁煙治療に保険が適用できるわけではありません。禁煙治療の詳細や該当する医療機関については日本禁煙学会のホームページであるニコチン依存症管理料情報(外部リンク)(別ウィンドウで開きます)や禁煙治療に保険が使える医療機関情報最新版(外部リンク)(別ウィンドウで開きます)に掲載されていますので、ご覧ください。
歯科医院で禁煙支援や相談を受けられます。詳しくは茨城県歯科医師会ホームページ「禁煙支援・相談歯科医院一覧」(外部リンク)(別ウィンドウで開きます)をご覧ください。
茨城県薬剤師会では、禁煙をはじめとして身近で気軽に健康情報の収集や健康相談ができる薬局として「ヘルシースポット薬局」として、健康づくりを支援する環境整備を進めています。詳しくは茨城県のたばこ対策のホームページ「喫煙をやめたい人への禁煙支援、ヘルシースポット薬局」の見出し(外部リンク)(別ウィンドウで開きます)や茨城県薬剤師会のホームページ「ヘルシースポットとは」(外部リンク)(別ウィンドウで開きます)をご覧ください。