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令和4年5月6日(金曜日)、宮ノ前ふれあい公園でヘイケボタルの育成に取り組む地域住民と戸頭小学校の4年生60人がヘイケボタルの幼虫2,500匹を放流しました。
市では、令和2年度から地域住民等で構成する宮ノ前ふれあい公園ホタルの里育成協議会とホタルが飛び交う環境づくりに取り組んでいます。今回は、地域の子どもたちの環境学習として戸頭小学校の4年生を招き、ヘイケボタルの幼虫の放流を体験していただきました。
はじめに、宮ノ前ふれあい公園ホタルの里育成協議会の飯田会長からあいさつがありました。
続いて、ホタルの生態に詳しい長谷川さんから「日本に生息するホタルは50種類ほどいる中で、水中で育つホタルは数少なく、代表的なホタルの幼虫はゲンジボタルとヘイケボタルです。今回放流するヘイケボタルは幼虫時代をエラ呼吸しながら水中で過ごし、カワニナ等の巻貝をエサとして、全部で6回脱皮を繰り返しながら成長します。その後陸に上がり、さなぎとなります。さなぎになってから起算して30日前後で羽化して成虫となり、例年6月中旬から7月ごろにかけて光りながら飛行します。」等とホタルの生態や、ホタルの幼虫のエサとなるカワニナについて説明がありました。
今回放流した幼虫は体長0.5センチメートルから1.8センチメートル程度。子どもたちは紙コップに分け入れられた幼虫を受け取り一人ひとり水路に放流しました。
初めて見るホタルの幼虫の姿に、子どもたちは「すごい!こんな形なんだ!」「成虫のホタルと全然違うんだね!」「くねくね動いてる!」等と興味深そうに観察していました。
子どもたちは、ホタルが成長して美しい光を放って舞う姿を楽しみに1匹ずつ優しく放流しました。
最後に、同協議会の飯田会長が子どもたちに「ホタルはとても繊細で、成虫になってから十日前後しか生息できませんので、きれいだからといって決して家に持ち帰らないでください。また、これから皆さんと一緒にホタルを育てていくことを楽しみにしています」と話されていました。
なお、同協議会によると、令和4年5月5日時点で3匹程度のホタルの成虫が飛行していることを確認しており、宮ノ前ふれあい公園でホタルが定着してきていると考えられます。
宮ノ前ふれあい公園でホタルが飛び交う様子は、以下のリンクをご覧ください。
ホタルが放つ優しい光を楽しみませんか