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取手市は令和2年8月「気候非常事態宣言」を発出し、2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現に向けた取組を進めています。
緑のカーテンとは、ゴーヤやアサガオ等のつる性の植物で日の当たる窓をおおい室内温度の上昇を抑えるとともに、冷房にかかる電気使用量を減らし、夏場の節電になる取組です。
今回は、緑のカーテンを普及することにより、省エネや節電を通し地球温暖化防止につながる営みを市内に広げていくことを目的として、緑のカーテンのつくり方についての講習会を開催しました。
令和6年5月17日(金曜日)、取手市福祉交流センター多目的ホールにて令和6年度「緑のカーテンづくり講習会」を開催し、当日は46名の市民のかたが参加しました。
講師には、茨城県環境アドバイザーやこどもエコクラブ「しんそう世界だいすきクラブ」代表サポーターとして活躍されている中村 恵美子(なかむら えみこ)先生を招き、緑のカーテンについて講義していただきました。
緑のカーテンによる効果とその仕組みについて、中村先生から「葉っぱで直射日光を遮ることで室内温度の上昇を抑える効果が期待できる」とお話がありました。また、植物の蒸散作用によって放出された水蒸気が周囲の温度を下げるため、打ち水と同じ効果があることを説明すると、多くの参加者は驚いた様子でした。
緑のカーテンの効果について話す中村先生
暑い夏を快適に過ごすことができるだけではなく、エアコンの使用量が抑えられることで節電や省エネにも繋がることから地球温暖化対策のひとつとして緑のカーテンが注目されています。
中村先生からは、「地球温暖化を防ぐために私たちができること」をテーマに、森林減少や水不足といった地球を取り巻く環境問題の現状と原因についてもお話しいただきました。
また、お話の中で環境に関するクイズが出題され、参加者は和気あいあいとした雰囲気の中でクイズに参加していました。
中村先生の話に耳を傾けている参加者の様子
プランターやネットなどの園芸用品を実際に使って、緑のカーテンを作るための事前準備について説明していただきました。
特に、丈夫な緑のカーテンを作るうえで重要なポイントとなる「土づくり」と「支柱づくり」について手順を追ってわかりやすく実演いただき、参加者もステージの周りに集まってその様子を注視していました。
中村先生が支柱づくりを実演している様子
参加者からは緑のカーテンや混植に適した植物についての質問があがり、中村先生は「緑のカーテンにはゴーヤーはもちろん、ヘチマやアサガオ、キュウリなどもおすすめです。混植にはルコウソウやパッションフルーツなどがおすすめです。色々な植物を試してみて、緑のカーテンの楽しみを広げてみてください」と植える植物の花や実によって様々な楽しみ方ができることを伝えていました。
講習会の最後には、市で毎年開催している「緑のカーテンコンテスト」について、市職員より案内を行いました。コンテストの概要については以下のPDFファイルをご覧ください。
令和6年度 緑のカーテンコンテスト概要(PDF:692KB)
受付期間の詳細については、開催時期が近づきましたら広報およびホームページでお知らせします。
今年の夏は、地球とお財布にやさしい緑のカーテンに挑戦してみませんか。
当日配布したゴーヤーの苗の写真
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