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令和3年8月12日(木曜日)、取手ウェルネスプラザ1階多目的ホールにて、市民大学特別講座・地球温暖化防止講演会「脱炭素社会への挑戦と新たな豊かさの創造」を開催しました。
当日は、市民など120名が参加しました。講師には公益財団法人地球環境戦略研究機関の武内 和彦(たけうち かずひこ)理事長を招き、脱炭素社会の構築を目指すうえでのポイントについて講義していただきました。
温室効果ガス排出量の現状や2015年に合意されたパリ協定での気候変動に関する削減目標等、カーボンニュートラルに向けた世界と日本の動向について、詳しく解説していただきました。
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする取組のことです。
「実質ゼロ」とは、CO₂(二酸化炭素)をはじめとする温室効果ガスの排出量から、森林などによる吸収量を差し引いた、ネット(正味)ゼロを意味しています。
しかし、脱炭素社会の実現を目指すことで、私たちの日々の生活が制約され、我慢や不便を強いられるのではないかとネガティブなイメージを持つ方も少なくありません。
脱炭素型に暮らしを変えることはCO₂(二酸化炭素)削減のためだけではなく、日々の生活の充実にも繋がります。
例えば、働き方をテレワークに切り替えることで、職場勤務時と比べて最大160kgCO₂e(二酸化炭素換算)を削減できます。テレワークなどが一般化され、働き方がより自由で柔軟なものになることで、仕事と家庭・子育て・介護の両立がしやすい社会をつくることができます。
他にも、交通(自転車・公共交通機関の利用)や食(食べ過ぎ・アルコール類の削減)、住宅(断熱リフォーム・省エネ家電の使用)など様々なライフスタイルにおいて脱炭素型に置き換えることができます。
こうした生活の変化を健康や快適性などの新たな豊かさを得る機会として捉えることが重要です。