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更新日:2024年2月14日

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(令和6年2月14日更新)市内初!旧渡辺甚吉邸主屋が国登録有形文化財に登録されました

令和5年(2023年)2月27日に、市内に移築・復原された旧渡辺甚吉邸主屋(きゅうわたなべじんきちていおもや)が国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。市内では初めての国登録有形文化財となります。

 旧渡辺甚吉邸主屋について

概要

  • 現在の所在地 茨城県取手市寺田5270番地8他(前田建設工業株式会社ICI総合センター内)
  • 現在の所有者 前田建設工業株式会社
  • 構造 木造2階建て、瓦ぶき
  • 建築面積 225.4平方メートル
  • 建築及び移築年代 昭和9年(1934年)建築、令和4年移築
  • 特徴
    イギリスで生まれたチューダー様式を用いた昭和初期の洋風住宅で、平面計画から細部装飾まで緻密な設計が施された我が国のチューダー様式住宅の傑作と評価されています。また、設計に携わった人々が判明しており、当時の設計や計画図面などが現存しているのも大変貴重です。
  • 施主 渡辺 甚吉(わたなべ じんきち)
    岐阜県生まれ。中部地方を代表する実業家である渡辺家十四代目当主で、十六銀行取締役や岐阜放送社長など多数の会社重役を務めた。また、若くして岐阜薬学専門学校(現在の岐阜薬科大学)創設に尽力するなど、地元への大きな貢献が認められ、晩年には岐阜市名誉市民に認定された。昭和5年のヨーロッパ遊学後に結婚が決まり、新婚生活を営むために現在の東京都港区白金台に建てた自宅が旧渡辺甚吉邸である。
  • 実施設計 遠藤 健三(えんどう けんぞう)
    渡辺甚吉と同郷の岐阜県生まれ。住宅設計施工会社のあめりか屋にて研鑽を積んだのちに、エンド建築工務所社長、大日本土木社長を務めた。あめりか屋では基本的には施工を担当し、自社設立後も請負業での活動が主だったため、設計者として携わった建築物は甚吉邸のみと言われている。
  • 全体計画 山本 拙郎(やまもと せつろう)
    高知県生まれ。早稲田大学建築学科で庶民の生活を重視する「住宅作家」としての学びを深める。あめりか屋二代目社長を務めた。企業の中で活躍したため、作品として知られる事例は極めて少なく、全体計画として参加したこの甚吉邸は貴重な遺構である。
  • 細部装飾 今 和次郎(こん わじろう)
    青森県生まれ。長く早稲田大学建築学科にて教鞭をとり、のちに教授となる。遠藤や山本は早稲田大学での教え子になる。民家研究の草分けとして活躍する傍ら、考現学(現代の社会現象を調査・研究し、世相や風俗を分析・解説しようとする学問)の提唱者としても知られる。実作は極めて少なく、「幻のデザイナー」と呼ばれる。甚吉邸で手がけた細部装飾は、現存している中では最大規模のものとされる。

屋根が黒く、壁が白い建物が建っている。旧渡辺甚吉邸主屋外観

焦げ茶色の床。写真の左側に窓があり、右に階段がある。1階応接室の様子

白い壁紙が貼られている。手すりは焦げ茶色で、奥に階段がある。2階階段ホールの様子

旧渡辺甚吉邸主屋は、チューダー様式の洋風住宅で、昭和初期の洋風住宅の技術・意匠の高さを現在に伝える貴重な建築物です。もともとは渡辺甚吉の私邸として建築され、戦後は一時期GHQに接収されたり、外国の大使公邸、貸し結婚式場として利用されましたが、大規模な改修はされず、我が国のチューダー様式住宅の傑作といわれてきました。近年になり、いったんは建物の解体が決定されましたが、建築史関係者らの保存運動や働きかけにより、令和4年3月に、市内の前田建設工業株式会社ICI総合センター内(取手市寺田)に、ガレージ、門塀の一部とともに移築、復原されました。

チューダー様式とは

チューダー様式とは、15世紀から17世紀初頭にかけてイギリスのチューダー王朝期に流行した、貴族が地方に建てる邸宅(カントリー・ハウス)が起源です。柱や梁(はり)などの木骨を露出させ、その間を白い漆喰(しっくい)壁などで埋める外観の造りが大きな特徴で、これはハーフ・ティンバーとも呼ばれています。

(参考文献)三浦清史ほか.『奇跡の住宅ー旧渡辺甚吉邸と室内装飾ー』.LIXIL出版,令和2年.

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 市内初の国登録有形文化財

国登録有形文化財とは

平成8年(1996年)10月1日に施行された文化財保護法の一部を改正する法律によって、保存及び活用についての措置が特に必要とされる文化財建造物を、文部科学大臣が文化財登録原簿に登録する「文化財登録制度」が導入されました。この登録制度は、近年の国土開発や都市計画の進展、生活様式の変化等により、社会的評価を受ける間もなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を後世に幅広く継承していくために作られたものです。届出制と指導・助言等を基本とする緩やかな保護措置を講じるもので、従来の指定制度(重要なものを厳選し、許可制等の強い規制と手厚い保護を行うもの)を補完する制度です。

国が定める登録有形文化財の登録基準では、「建築物、土木構造物及びその他の工作物(重要文化財及び文化財保護法第182条第2項に規定する指定を地方公共団体が行っているものを除く。)のうち、原則として建設後50年を経過し、かつ、次の各号の一に該当するもの」となっています。

  1. 国土の歴史的景観に寄与しているもの
  2. 造形の規範となっているもの
  3. 再現することが容易でないもの

参考 文化庁ホームページ「有形文化財(建造物)」(外部リンク)(別ウィンドウで開きます)

国登録有形文化財としては市内初です!

市内において、これまでに国登録有形文化財として登録されたものはありませんので、市内初となります。旧渡辺甚吉邸主屋は、上記の登録基準の「2.造形の規範となっているもの」として評価された貴重な建築物です。他の国や県、市の指定文化財とともに、貴重な文化財を後世に語り継ぐ存在となるでしょう。また、市民の皆さんに親しまれ、文化財を活かした地域づくりに資するものとして、今後の展開に期待が膨らみます。

参考 取手市の指定文化財等一覧(別ウィンドウで開きます)

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 (令和6年2月14日更新)一般公開について

現在予定されている一般公開の予約は2月14日に申し込み締め切りとなりました。

所有者である前田建設工業株式会社の主催により、第4回の一般公開が以下の日程で実施されます。なお、次回の開催は春ごろとのことですが、詳細はアナウンスがあり次第、前田建設工業株式会社のホームページ及び市ホームページなどで、順次お知らせします。

開催日時

(注意)いずれの回も2月14日に申し込み締切りとなりました。以下は参考情報としての掲載となります。

  • 日程 令和6年2月22日(木曜日)、23日(金曜日)、24日(土曜日)
  • 時間 各日程とも午前10時から、午後1時から、午後3時30分からの3回

参加費

  • 無料

定員、申し込み方法

(注意)申し込みや一般公開に関する詳細は、主催者である下記の前田建設工業株式会社甚吉邸運営局までお問い合わせください。

お問い合わせ先

前田建設工業株式会社 甚吉邸運営局

  • 郵便番号 302-0021
  • 住所 茨城県取手市寺田5270番地
  • メールアドレス ici◆jcity.maeda.co.jp

(注意)迷惑メール対策のため、◆を@に読み替えてお送りください。

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お問い合わせ

生涯学習課埋蔵文化財センター

茨城県取手市吉田383

電話番号:0297-73-2010

ファクス:0297-73-5003

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