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更新日:2024年4月12日

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議案と討論(ひびき251号)

第1回定例会で審議され、討論が行われた議案の結果、討論の概要をお伝えします。
討論は、表決の前に賛成・反対の意見を表明し、自らの考えに賛同する者を得ようとするものです。
議案には、市長が提出する予算案・条例改正案・人事案件の他、議員または委員会として提出するもの(意見書案・決議案等)があります。

令和6年第1回取手市議会定例会(2月29日から3月21日まで)

令和6年第1回定例会

市長提出議案

議案第7号 取手市介護保険条例の一部を改正する条例について…可決

〔内容〕令和6年度から令和8年度までの介護保険料率について、第1号被保険者の所得に応じた段階区分を見直し、当該段階区分ごとの介護保険料率を定めるもの

  • 遠山議員【反対討論】
    所得段階を14段階から13段階に減らすことには問題がある。保険料については、第1段階から第6段階で減額・据え置きだが、第7段階から第13段階は増額となる。年金額が引き下げられ、介護保険料の負担が大きいという市民の声を聞いている。反対。

議案第8号 取手市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例について…可決

〔内容〕厚生労働省令が改正されたことを踏まえ、本市においても当該省令基準と同様の措置を講ずるもの

  • 遠山議員【反対討論】
    介護保険事業の要と言っていいケアマネジャーについて、一定の要件で1人当たりの受け持ち人数を増やすことは、人材不足が問題となっている中でのケアマネジャーの過重負担になることは否めない。利用者への訪問頻度の緩和もあるが、むしろ逆であり、国が処遇改善を図るべき。責任者は同一敷地内に原則として置くべきであったり、設備投資など事業所によっては負担につながる点も否めない。反対。

議案第9号から議案第11号まで…可決

〔内容〕厚生労働省令が改正されたことを踏まえ、本市においても当該省令基準と同様の措置を講ずるもの

  • 遠山議員【反対討論】
    身体拘束等の適正化の推進の明確化は良い点である一方、管理者の兼務範囲の改定に問題が残っている。今回の介護保険制度の見直しについては反対せざるを得ない。反対。

議案第13号 取手市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について…可決

〔内容〕子育て世代の負担軽減の観点から、出産被保険者に係る産前産後期間の所得割額及び被保険者均等割額並びに18歳以下の被保険者均等割額に係る減免措置を拡充するもの

  • 遠山議員【賛成討論】
    18歳以下全ての均等割を100%減免にすることは、国民健康保険加入世帯から強く求められている。また、基金を活用し国民健康保険税の引下げを求める請願が提出されたり、国民健康保険税の減免措置の拡大を求める決議案が可決された経緯もある。賛成。

議案第19号 市道路線の変更について…可決

〔内容〕稲戸井調節池事業や県道谷田部・藤代線整備工事、開発行為などの理由により、路線を変更するもの

  • 本田議員【反対討論】
    戸頭の1-2026号線は、地域住民のウォーキングルートであり、今回の変更により利根川の土手につながらなくなり、自然と触れ合いながら健康的にウォーキングができる環境が失われる。地域住民の健康と楽しみ、市の魅力の一つである自然を守るためにも、この市道が残るように働きかけるべき。反対。

議案第23号 令和5年度取手市一般会計補正予算(第12号)…可決

〔内容〕学校施設整備事業(白山小長寿命化改良事業、高井小増築等)、地籍調査事業、社会保障関係費増額等

  • 入江議員【賛成討論】
    白山小学校長寿命化改良事業は、震災等有事の際にも児童の安全が確保されるもの。高井小学校増築事業は、児童数の増加から教室数の不足が懸念されており、増築工事を行うことにより、伸び伸びできる教育環境を提供できる。戸頭小学校と藤代南中学校のバリアフリー化事業は、誰もが支障なく学校生活を送れる環境形成が図られる。これらの事業は、児童生徒に安全安心な学校生活を提供するために必要。賛成。
  • 古谷議員【賛成討論】
    老朽化している白山小学校をはじめ、高井小学校・戸頭中学校・藤代南中学校の各種事業は、全ての子どもが平等に学べる場を整備するものであり、教育の場である学校の整備事業は何よりも大切な事業。賛成。

長寿命化工事後の取手市立白山小学校の校舎のイメージ図
白山小学校長寿命化改良工事イメージ図

議案第29号 令和6年度取手市一般会計予算…可決

〔内容〕「快適で利便性の高い都市空間づくり」「魅力の創造と発信」「未来をつくる世代を育むまちづくり」「健康でいきいきとした社会の実現」「安全安心なまちと未来を見据えた環境整備」「持続可能な地域社会の構築」の6つを基本方針として、市民生活を守り、取手市のさらなる発展を目指すもの

  • 遠山議員【反対討論】
    当初予算案の規模は過去最大。市の経済状況を見ても、大手企業の業績回復はあるものの、中小企業の経営回復には至っていない。子育て環境の整備や地域公共交通、災害に強いまちづくり、農業政策の拡充、食料自給率の向上、住宅政策など、市民の厳しい暮らしの状況や願いに応えたものになっていない。反対。
  • 長塚議員【賛成討論】
    出産・子育て・教育環境の充実したまちづくりこそが、取手市に住み続けたい、新たに住みたいと感じていただくために必要であり、喫緊の課題である少子高齢化の一助になる。こども計画策定、保育施設入所の手続等オンライン化事業、環境プログラムの拡大など、本予算は、子育て環境を充実し、選ばれるまち、住み続けるほど好きになるまちを目指したもの。賛成。
  • 杉山議員【賛成討論】
    次世代を担う若年層の方々に住み続けてもらうためには、地域経済の活性化を図り、新たな雇用やにぎわいを創出することが不可欠。創業支援を拡充し社長塾が開催されること、桑原周辺地区の大型商業施設の誘致を核とした土地区画整理事業の検討など、効果的な予算編成がなされている。賛成。
  • 根岸議員【賛成討論】
    自治体間での生産年齢人口の取り合いが熾烈(しれつ)になっていく。選ばれるまちとして市が生き残っていくための大事な予算。課題も残るが、何よりも子育てしやすいまちづくりの方針をしっかり打ち出し、予算配分したことを評価。行政が一丸となり、こどもまんなか社会の実現につながる。賛成。
  • 久保田議員【賛成討論】
    こども政策室の設置による、子育てしやすい環境づくりの推進、魅力ある都市空間づくりとしての取手駅西口への図書館を核とした複合公共施設の設置方針、防災ラジオの推進など災害時への備え、AIやICTを活用した市民サービスの向上などデジタル化の推進をはじめとして、安全・安心な市民生活を維持し、活力ある取手市を目指すことを期待。賛成。
  • 海東議員【賛成討論】
    これからを担う若い世代からも選ばれるまちであることが重要。こども計画策定事業は、子どもたちの健やかな成長と子育て世代が安心して暮らしていけるまちづくりにもつながり、市が掲げる住み続けるほど好きになるまちの実現にも寄与するもの。限られた財源の中で、行財政運営の継続性に配慮し、未来の取手市のさらなる発展を目指した予算編成であることを高く評価。賛成。

とりで未来創造プラン2024の表紙
とりで未来創造プラン2024の表紙

議案第30号 令和6年度取手市取手駅西口都市整備事業特別会計予算…可決

〔内容〕取手駅北土地区画整理事業に関する工事請負費及び補償、補てん及び賠償金、取手駅北地区建築物整備事業に関する市街地再開発事業等補助金など

  • 加増議員【反対討論】
    取手駅北地区建築物整備事業に要する経費としての1億990万円の予算計上は、都市計画決定もされていない中、問題である。駅前だけを活性化することではなく、若者世代・子育て世代を増やし、高齢者も含めた全ての市民が安心して住み続けられる政策の充実が必要。駅前交通広場への税金投入を縮減し、A街区の再開発事業計画からは撤退すべき。反対。
  • 落合議員【賛成討論】
    駅前交通広場の開通やA街区の使用収益開始に向けた造成工事などが行われる。また、取手駅西口駅前に図書館を核とした複合施設の整備を目指すとの未来予想図が示され、持続可能な都市空間づくりは市全体に活力を及ぼすものと期待される。快適で住みやすい都市の実現を着実に推進している。賛成。

取手駅西口駅前に整備を目指す複合公共施設の機能イメージ図
取手駅西口に整備を目指す複合公共施設の機能イメージ図

議案第31号 令和6年度取手市国民健康保険事業特別会計予算…可決

〔内容〕歳入として、国民健康保険税、県支出金、一般会計繰入金等を計上。歳出として、保険給付費、国民健康保健事業納付金、保健事業費等を計上。

  • 遠山議員【反対討論】
    18歳以下の均等割100%減免措置などが含まれる予算ではあるが、今なお約40億円もの基金があり、加入者に還元すべきだが、その方針がいまだ示されていない。反対。

議案第32号 令和6年度取手市後期高齢者医療特別会計予算…可決

〔内容〕歳入として、後期高齢者医療保険料、一般会計繰入金等を計上。歳出として、後期高齢者医療広域連合に納付する保険料納付金や医療給付費納付金等を計上。

  • 遠山議員【反対討論】
    後期高齢者医療制度については、2割負担の導入、保険料の値上げ、保険証廃止とマイナ保険証の押しつけなどの制度改悪が後期高齢者に負担を強いている。反対。

議案第33号 令和6年度取手市介護保険特別会計予算…可決

〔内容〕歳入として、65歳以上の第1号被保険者の保険料、国庫支出金等を計上。歳出として、居宅介護サービス給付費、施設介護サービス給付費等を計上。

  • 遠山議員【反対討論】
    保険料の値上げが予算に含まれている。また、介護保険制度の改定により事業所の負担が増える上、ケアマネジャーの人材不足に対する具体的な対策が示されていない。反対。

議案第34号 令和6年度取手市競輪事業特別会計予算…可決

〔内容〕歳入として、車券発売収入等を計上。歳出として、競輪事業費等を計上。

  • 染谷議員【賛成討論】
    令和5年度の繰出金は6,000万円と、市にとって大きな財源を生み出す施設であり県内唯一の自転車競技施設である。また、競輪場は、児童生徒の授業、職場体験や部活動、サイクルアートフェスティバル、消防団の訓練会場、とりで利根川大花火の臨時駐車場、災害時の避難場所など、様々な形で活用されている。競輪事業は、スポーツの発展、社会的貢献の意義、そして税収の面からも市に必要。賛成。
  • 根岸議員【反対討論】
    競輪事業は、ギャンブル依存症の被害者を生む恐れがある。経済効果だけではなく負の側面についても調査検討すべき。また、インターネット投票による車券売上げが主であり、人生経験の浅い若年層が簡単に気軽に車券を購入できることにも問題がある。反対。
  • 本田議員【反対討論】
    競輪事業はギャンブルである以上、現在は黒字であっても、やはり収入は水ものであり、その収益を財源の当てにすることは健全な財政運営にはならない。また、まちづくりの観点に立ってみても、本市のまちづくりの基本方針である、ぬくもりと安らぎに満ち、共に活力を育むまち取手とは相いれない。反対。

議案第37号 取手市副市長定数条例の一部を改正する条例について…可決

〔内容〕副市長の定数を「1人」から「2人以内」に変更するもの

  • 遠山議員【反対討論】
    副市長が2名必要であるという点について、あまりにも唐突で納得できる十分な説明とは理解しがたい。市に必要なのは、災害が多発する中での消防職員と防災専門職員、また多忙な教育・保育所現場の職員、そうした職員不足の解消を図ることこそが求められる。反対。
  • 金澤議員【賛成討論】
    市長が掲げている幾つもの重要な政策を強力に推進するために、それを特命として担う副市長を人選し2人体制にできるようにしていくことは、市の未来にとって非常に重要。賛成。
  • 山野井議員【賛成討論】
    市長の業務は非常に多忙であり、市長が政策に集中できるよう人員を強化することは重要。賛成。
  • 細谷議員【賛成討論・遠山議員に反論】
    議会での物事の決め方は、十分根回しをしてやっていく場合、真剣勝負で突然提案する場合の両方の決め方がある。また人事については、大きな責任を持った市長がどう運営していくのか、全て市長の双肩にかかっており、市長の専権事項と受け止めている。遠山議員に反論。
  • 遠山議員【反対討論・細谷議員に反論】
    より適材適所また有資格者、職員を配置する方が有効である。職員間での自由闊達(かったつ)な議論をしながら、行政運営を行うことが重要。細谷議員に反論。
  • 細谷議員【賛成討論・遠山議員に反論】
    遠山議員の討論に反論したが、反論したことに対する討論となっていない。遠山議員に反論。

同意案第5号 取手市副市長の選任に関する同意について…同意

〔内容〕副市長に伊藤哲氏を選任するもの

  • 遠山議員【賛成討論】
    市の行政運営がより活発に、そして職員もより積極的に選任される副市長や市長に対し自身の考えなどを提言することを期待し、重責を受け止めていただきたい。賛成。

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茨城県取手市寺田5139

電話番号:0297-74-2141(代表)

ファクス:0297-74-1990

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