現在位置 ホーム > 文化活動・観光 > 文化芸術 > アートのまち > 壁画によるまちづくり > 取手駅西口の線路沿い壁画「取手の街と利根の龍」
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令和3年度にJR取手駅西口側線路擁壁に制作された市内18作品目となる壁画。平成25年度に開始したJR取手駅西口の壁画事業、最後の作品となります。原画は東京芸術大学の学生より集めた10作品の中から選ばれました。
利根川に見立てた龍(リボンとりで側から撮影)
小堀の渡しと春の取手の風景(河川敷側から撮影)
取手の夏と秋の風景(リボンとりで側から撮影)
取手の冬の風景(河川敷側から撮影)
取手市のいいところが分かりやすく伝わる物にしたいと思った。市内を流れる利根川を龍に見立て、その背に取手市の名所や生物、そこに暮らす人々の暮らしを描いた。取手市のブランドメッセージ「ほどよく絶妙とりで」のように、古いものと新しいもの、自然がほどよく残っていてどこか懐かしい雰囲気がある取手市らしいものにしようと試みた。
常行 哲弘(つねゆき あきひろ)
幼い頃両親や祖父母に連れられ散歩しながら、街に描かれた壁画を見て、「ここにはこんな物が描いてあるね」などと話すことが楽しかった思い出があります。今回、原画を考案するにあたり、好きなアニメ作品に出てきた川の主が龍の姿をしていた事を思い出し、取手市を流れる利根川にもきっと大きな龍の主がいるだろうと思い、龍をメインにデザインしました。そしてより多くの人に分かりやすく、毎日楽しめるように取手市の名所やシンボル、自然や四季の移ろい、季節のイベントなど、取手市の良いところをたくさん取り入れて構成しました。
普段の制作では1人で油絵を描いていますが、今回は多人数での制作となるので、スタッフ全員が作業が明確に分かるような絵柄、かつ普段アートに触れる機会が少ないかたや、子どもが見ても楽しめる画風に変える必要があったので、すり合わせに苦労しました。また、小さな紙に描いた原画では目立たない形のズレが、大きな壁面に転写すると目立ってしまい、修正にも時間がかかってしまいました。これまで経験することの無い多人数での制作となったので、意思疎通も難しかったですが、取手市壁画によるまちづくり実行委員会さんの協力もあり、無事に完成することができました。
全体が明るく見えるよう色彩には気を使いました。全体通して見た時の色のバランスを見て欲しいです。