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更新日:2024年3月15日

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取手西小学校で植樹会が開催されました

市は令和2年8月3日、茨城県で初となる「気候非常事態宣言」を表明し、地球温暖化の緩和策や気候変動への適応策の取組を推進しています。その取組の一環として、令和4年度から未来を担うこどもたちが持続可能(サステナブル)な未来をつくるための知恵や価値観を育む、取手市「サステナブル学習プロジェクト」を実施しています。

令和6年3月8日(金曜日)、取手西小学校において「脱炭素チャレンジカップ2024」環境大臣賞受賞を記念した植樹会が行われ、第4学年の児童33名とその保護者、地域住民、茨城県県南農林事務所(以下、県南農林事務所)職員等が参加しました。

今回の植樹会は、地球温暖化を食い止めるために取手西小学校の児童が考案した脱炭素行動のひとつ「二酸化炭素をすわせる」を具体化したものです。植樹に用いる苗木は県南農林事務所と市水とみどりの課から提供されました。

植樹会の関係者たちが記念撮影を行っている写真。脱炭素チャレンジカップの垂れ幕を背景に児童や関係者が整列している
横断幕「脱炭素チャレンジ広場」前での記念撮影している様子

脱炭素チャレンジカップの概要と取手西小学校の活動内容

植樹会の様子

県南農林事務所のお話

はじめに、県南農林事務所林業振興課金川課長が「脱炭素の取組を通して持続可能な地域づくりに向けた地域活動が活性化されることを期待している」とあいさつ。

その後、同課職員から森林と林業についてお話がありました。森林には「雨水の貯留」や「二酸化炭素の吸収」といった大切な役割がたくさんあり、災害や地球温暖化の防止等を通じて私たちの生活に大きな影響をもたらしている。また、林業には森林の機能を最大限に発揮するために手入れする役割があることを説明、「森林を適切に管理し維持しつづけることが地球を守ることに繋がる」ということを児童に伝えました。

県南農林事務所の職員が児童や保護者等に森林について説明し写真。職員が参加者にクイズを出し、参加者が手を挙げてクイズに答えている。
県南農林事務所職員が森林の役割などを説明する様子

取手西小学校の児童によるプレゼンテーション

代表児童7名が、これまで1年間行ってきた脱炭素の取組に関するプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションでは、自分たちが考えた脱炭素のマスコットキャラクターについて紹介したり、児童たちが考案し、大学生が製作したバランスボール発電機や巨大手回し発電機などの発電機具を用いて実演を行ったり、これまでの脱炭素の活動についてわかりやすく説明しました。最後に、活動を通してSDGsの大切さを理解した児童たちは、「学んできたSDGsを多くの人に広めて活動を促していきたい」と、児童の保護者をはじめとした参加者に思いを伝えました。

取手西小学校の代表生徒がプレゼンテーションで発表スライドを指さしながら説明を行っている。
児童たちが学習成果をプレゼンテーションする様子

参加者の言葉

中村市長は、プレゼンテーションを見て「みなさんの活動を知って、未来のために一人ひとりができる脱炭素の取組をさらに進めていきたいと思った」と感想を述べ、「みなさんが学んできたことをぜひ周りの大人たちにも教えてあげて欲しい」と話しました。

サステナブル学習プロジェクトの運営にご協力いただいている株式会社プラチナマイスター、三井物産株式会社、e-dash株式会社を代表して、東京都市大学杉浦特任教授からは「SDGsに関して先進的な取組をしているみなさんのお手伝いをしていきたい。またそのための一歩として今日はみなさんと植樹をしたいと思います」とこれからの取組に期待を寄せていました。

スタンドマイクの前に立ち、参加者に向かって話している中村市長の写真
市長がプレゼンテーションの感想を述べている様子

身振り手振りで参加者に向かって話している杉浦氏の写真
杉浦教授がプレゼンテーションの感想を述べている様子

脱炭素チャレンジ広場での植樹

県南農林事務所職員からスギの品種や植樹の注意点について説明がありました。今回の植樹会に用いるスギは、通常のスギの100分の1ほどの花粉しか出さない少花粉スギという品種の苗木であると説明を受けた児童たちはとても驚いた様子でした。

県南農林事務所の職員が右手に穴掘り器、左手にスギの苗木を持ちながら、スギの植栽方法の説明をしている。
県南農林事務所職員が植え方を説明する様子

植樹に使われたスギの苗木。高さは50センチメートル程度で、葉っぱが緑色と赤色に染まっている
植樹に用いられた少花粉スギの苗木

取手西小学校の敷地内に設けた脱炭素チャレンジ広場に移動し植樹を行いました。植林作業では、こどもたちにディブル(穴掘り器)と高さ50センチメートルほどのスギの苗木が配られました。児童たちは保護者や県南農林事務所の職員と2人1組になり植樹の手順などを確認しながら、約20分かけてスギ、リンゴ、モモの苗木計56本を植えました。また植林をする際に使用した土は、取手西小学校の給食残渣と児童が拾った落ち葉から作られた堆肥が使われています。

脱炭素チャレンジ広場で植樹記念撮影をしている。左から石塚校長、児童二人、中村市長
脱炭素チャレンジ広場で植樹する石塚校長、児童二人及び中村市長

児童と保護者が植樹会の関係者と共にスギの苗を植えている様子。
児童と参加者がスギの苗木を植えている様子

初めての植樹に苦戦していた児童たちでしたが、慣れていくにつれ手際よく苗を植えていました。植樹を終えた児童から、「植えた苗木が将来どうなるか楽しみ」といった苗木の成長を願う声があがっていました。

脱炭素チャレンジ広場に植樹されたスギの苗木の様子
植樹を行った脱炭素チャレンジ広場の様子

 脱炭素チャレンジカップ

概要

学校・団体・企業・自治体などの多様な主体が展開している脱炭素を目的とした地球温暖化防止に関する地域活動について、書類審査、プレゼンテーション審査を行い、優れた取組を表彰している全国大会です。

取組実績を募集する団体を対象としたエントリーと、実施計画中や研究課程の提案を募集するアイデア賞に分かれ、脱炭素な社会づくりに資する取組やアイデアを互いに共有し、連携や意欲を創出する「場」となることを目指しています。

取手西小学校の取組

取手西小学校は、ジュニア・キッズ部門において最も優れた団体に贈られる環境大臣賞を取手西小学校が受賞しました。

同校は、サステナブル学習プロジェクトを通して「脱炭素チャレンジの森(フィールド)」づくりを目指し、遊具による発電、給食残渣肥料での作った土壌改良、カーボンオフセット植樹など自分たちにできる「本気で脱炭素」アイディアを展開。大学生や企業とも協働して、自分たちの行動によって二酸化炭素排出量をどのくらい減らすことができたか、数字の見える化を図りその取組が評価されました。

このページは、以下のSDGsのゴールと関連しています。

SDG's目標4「質の高い教育をみんなに」画像SDG's目標13「気候変動に具体的な対策を」画像SDG's目標15「陸の豊かさも守ろう」画像SDG's目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」画像

SDGsとは

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環境対策課 

茨城県取手市寺田5139

電話番号:0297-74-2141(代表)

ファクス:0297-73-5995

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