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市は令和2年8月3日、茨城県で初となる「気候非常事態宣言」を表明し、地球温暖化の緩和策や気候変動への適応策の取組を推進しています。
その取組の一環として、未来を担う子どもたちが持続可能(サステナブル)な未来をつくるための知恵や価値観を育む、取手市「サステナブル学習プロジェクト」を実施しています。
サステナブル学習プロジェクト始動から2年目となる令和5年度は「とりでおんだんかマスタートライアル2023」と題し、モデル校を2校から4校増やし市内小中学校6校で同プロジェクトを実施しています。
学習の内容もプロジェクト成果を基に改善を図り、今年度は7つのステップを踏んで学んでいきます。
今回は取手西小学校で特別授業として、「三井物産『サス学』アカデミー」を活用した脱炭素に向けたチャレンジプログラムを実施しました。
同プロジェクトの詳細は、次のリンクをご覧ください。
取手市「サステナブル学習プロジェクト2023」
取手市「サステナブル学習プロジェクト」がスタートしました
今年度の授業の詳細は、次のリンクをご覧ください。
市内小中学校でステップ1から3「知る」「調べる」「活動をつくる」を実施
三井物産株式会社(以下、三井物産)では、「人材育成」の一環として平成26年度から「三井物産『サス学』アカデミー」を開講しています。
子どもたちが三井物産の多種多様な事業活動を参考に、地球が抱えている課題を自分ごととしてとらえ、サステナブルな未来を作るアイデアを周囲と協働し実行する力を育むことを目的としています。
今回のチャレンジプログラムは、令和5年9月29日(金曜日)に取手市と三井物産が締結したSDGs推進に関する包括連携協定に基づき、市内の公立小中学校での「三井物産『サス学』アカデミー」を活用した探究学習の実施を通じて、教育の発展に資する連携・協力を行う初めての事例となります。
SDGs推進に関する包括連携協定の詳細は、次のリンクをご覧ください。
三井物産株式会社とのSDGs推進に関する包括連携協定を締結しました
令和5年10月27日
取手西小学校4学年児童(35名)
取手西小学校 体育館
今回のプログラムのサポーターとして、三井物産のサステナビリティ経営推進部の高取氏と筒井氏が参加。児童たちに「三井物産『サス学』アカデミー」で活用しているツールの一つである「『サス学』羅針盤」について説明していただきました。
「『サス学』羅針盤」は、1つのテーマに対して常に多様な分野からアプローチできるように工夫された「考え方のコンパス」として、今回のプログラムの大きな要となります。
今回の授業では、前回の「ステップ3:活動をつくる」の授業を振り返り、実際にどのような脱炭素アクションに取り組んでみたいかを考えました。児童たちからは「巨大手回し発電機」や「バランスボール発電」、「ブランコ発電」など多くのアイデアが挙がりました。
その後、児童たちは自らが考えた脱炭素アクションとSDGsとの関係性を調べました。
「バランスボール発電」には遊びやスポーツといった「文化」の分野だけではなく、ストレッチやストレス解消など「ウェルネス」の分野にも繋がりがあることを発見した児童たち。「『サス学』羅針盤」を活用することで、多角的な視点で物事をとらえることができました。
杉浦先生は、このような発見の一つひとつがサステナブルな未来づくりに繋がることを説明し、「今回のプログラムが一人ひとりの未来を考えるきっかけになってくれたら」と児童たちに思いを伝えました。
続けて、e-dash株式会社(以下、e-dash)の甲斐氏による出張授業を行いました。e-dashでは施設で使用した二酸化炭素排出量を算出し可視化するサービスを提供しており、三井物産との協定の一環として今回のチャレンジプログラムに協力していただきました。
授業のテーマは「地球温暖化の原因 二酸化炭素について考えてみよう」。地球温暖化が身近な問題であることを児童たちに理解してもらうため、令和4年度に取手西小学校で使った「電気」を例に二酸化炭素量の計算の仕方を教えていただきました。
計算をしてみると、取手西小学校では昨年一年間で約57トンの二酸化炭素を排出していたことが分かりました。その二酸化炭素量を全て森で吸収させるためには、約24,000本(面積では東京ドーム5個分)ものスギの木が必要であることを教わった児童たちはとても驚いた様子でした。
取手西小学校の児童たちは今後、自らが考えた脱炭素アクションに実際に取り組んでいきます。またサステナブル学習プロジェクトでは、引き続き三井物産との協力・連携を図り、サステナブルな未来づくりに向けた探究学習を進めていきます。
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