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埋蔵文化財センター第55回企画展「文化財に託されたおもいー取手市指定有形文化財『絹本金箔地刺繍釈迦涅槃図』詳細調査と市内の文化財-」を、令和7年8月19日(火曜日)から10月26日(日曜日)まで開催します。ぜひお立ち寄りください。
(注意)企画展開催中は、土曜日・日曜日・休祝日は開館し、休館日が、原則月曜日と9月24日(秋分の日の翌日)になります。月曜日が休祝日の場合は、翌火曜日を休館します。
企画展については、以下のリンクから詳細に移動します。
埋蔵文化財センターについて詳しくは、施設案内の「埋蔵文化財センター」のページをご覧ください。
市内には、国から重要文化財に指定された「竜禅寺三仏堂」をはじめ、12件の指定文化財と1件の登録文化財があります。今回の企画展では、令和6年度から詳細調査が実施された取手市指定有形文化財「絹本金箔地刺繍釈迦涅槃図」を中心に、改めて市内の指定文化財等の価値や魅力とその文化財が守り伝えられてきた背景に迫ります。
上の画像は今回の企画展のポスターです。
また、会期中は取手市指定有形文化財「絹本金箔地刺繍釈迦涅槃図」の詳細調査を行ってくれた近江礼子氏による歴史講演会(事前申し込み制)や、事前申し込み不要の指定文化財解体復原工事記録映像上映会や展示解説などを実施します。
上の画像は、市内で唯一の国指定重要文化財である「竜禅寺三仏堂」です。竜禅寺三仏堂は、昭和60年から61年にかけて、解体復原工事を実施しています。指定文化財解体復原工事記録映像上映会では、その三仏堂の解体復原工事の様子を記録した記録映像と、平成4年から平成7年度まで実施された茨城県指定有形文化財・取手市指定史跡「旧取手宿本陣染野家住宅」主屋の半解体復原工事を中心に記録された記録映像の2本を上映します。
上の画像は、茨城県指定有形文化財・取手市指定史跡「旧取手宿本陣染野家住宅主屋」です。取手市の市街地は、江戸時代の宿場から発展し、現在に至ります。取手2丁目に現存する旧取手宿本陣染野家住宅の主屋は、水戸街道に残る本陣建築の最古・最大の建造物です。
今回の企画展に合わせて、期間中4回、この貴重な建造物の見どころを埋蔵文化財センター職員が解説しながら見学ができる見学会を開催します。(会場は旧取手宿本陣です。直接会場にお越しください。)
令和7年8月19日(火曜日)から10月26日(日曜日)まで
午前9時から午後5時まで(入館は4時30分まで)
会期中の月曜日(9月15日、10月12日を除く)、9月16日(火曜日)、9月24日(水曜日)、10月13日(火曜日)
(注意)月曜日が休祝日の場合は、月曜日を開館し、翌火曜日が休館日になります。
無料
上の画像は、市内宮和田にある信楽寺(しんぎょうじ)が所蔵している取手市指定有形文化財「絹本金箔地刺繍釈迦涅槃図」です。お釈迦さまが亡くなった様子を表している絵を涅槃図と言います。
この涅槃図は、非常に大きなもので、幅が約2メートル、高さが約3.6メートルもあります。また、涅槃図の周りには、この涅槃図の制作に協力した7千人以上の寄進者(きしんしゃ)の名前がしるされています。さらに、この涅槃図は絵も周りの文字も全てが刺繍によって描かれている大変珍しいものです。今回、実物を展示します。
上の画像は、刺繍釈迦涅槃図の裏書だったものです。この裏書には、江戸時代前期の寛文9年(1669)に作られた刺繍釈迦涅槃図が、京都から来た縫箔師によって3年をかけて作られたことや、約200年後の文久4年(1864)に修復したことなどが書かれています。この文化財の来歴が分かる貴重な資料であることから、平成に行われた修理の時に、涅槃図とは別に軸装され、同じく文久の修復の記録が書かれた軸木とともに、刺繍涅槃図の附(つけたり)として、平成22年に取手市の有形文化財に指定されています。裏書、旧軸木ともに、今回、実物を展示します。
上の画像は、涅槃図の周りに書かれている寄進者の名前の部分です。大きな文字で刺繍されているのが、寄進者たちの村名で、小さく書かれているのが人名です。一番右の村名は「毛有村」と書かれており、現在の市内毛有です。また、一番左は「小文馬(村)」と書かれており、市内の小文間のことです。昨年から、埋蔵文化財センターで、この寄進者名などを判読する詳細調査を実施しました。詳細調査によって、7千人を上回る人物の名前が書かれていることが分かりました。また、その寄進者たちの村は、市内だけではなく、遠く坂東市や稲敷市などにあった村名もあることが分かりました。とても広い範囲のたくさんの人びとが、この涅槃図を作るために協力していることが分かります。
上の画像は、市内本郷にある「東漸寺観音堂」です。東漸寺観音堂と山門は江戸時代前半の建造物で、茨城県の有形文化財に指定されています。上の画像は、平成17年から22年まで行われていた観音堂と山門の解体復原工事の直後の観音堂を撮影したものです。
上の画像は、東漸寺に残されていた東漸寺の境内を描いた絵馬です。境内の配置から、明治27年から大正8年までのころの境内を描いたものと思われます。観音堂は、寛文7年(1667)の建築であることが分かっており、平成の解体復原工事までに大きな修理を3回実施した記録が残っています。平成の修理にあたって、建築された当初の観音堂に復原する方針とし、この絵馬も復原の重要な参考資料となりました。今回、この絵馬の実物を展示します。
取手市指定文化財の寛文九年刺繍釈迦涅槃図について
埋蔵文化財センター2階講座室
(注意)2回とも同じ内容となります。
近江礼子氏(茨城民俗学会常任理事、取手市文化財保護審議会委員)
無料
40人(事前申込制)
往復はがき、もしくは以下の専用申し込みフォームからの申し込みのみとなります。いずれも3名までご一緒に申し込めます。
(注意)電話での申し込みはできません。
往信の宛名面に以下を記載します。
往信の文面に、以下の情報を記載します。
最後に、返信の宛名面に、代表者の郵便番号、住所、氏名を記載して、郵便でお送りください。
いばらき電子申請・届出サービス【取手市】からお申し込みください。8月15日(金曜日)から申込み開始となります。
いばらき電子申請・届出サービス【取手市】講演会1回目申し込みサイト(外部リンク)(別ウィンドウで開きます)
いばらき電子申請・届出サービス【取手市】講演会2回目申し込みサイト(外部リンク)(別ウィンドウで開きます)
往復はがき、専用フォームいずれも以下が締め切りとなります。
国指定重要文化財「竜禅寺三仏堂」と茨城県指定有形文化財・取手市指定史跡「旧取手宿本陣染野家住宅」で実施された復原工事の様子を記録した記録映画(各約20分程度)の上映会を開催します。
埋蔵文化財センター2階講座室
(注意)いずれの回も同じ内容となります。
無料
定員なし(申し込み不要、直接会場へ)
(注意)施設内が混雑する場合は、入場制限をさせていただく場合があります。ご了承ください。
会期中、以下の日程で埋蔵文化財センター職員による展示説明を行います。
各回とも取手市埋蔵文化財センター展示室
無料
定員なし(申し込み不要、直接会場へ)
(注意)施設内が混雑する場合は、入場制限をさせていただく場合があります。ご了承ください。
通常自由見学としている旧取手宿本陣の歴史と文化財的価値の見どころを、埋蔵文化財センター職員の説明を聞きながら見学できます。
旧取手宿本陣染野家住宅(取手市取手2丁目16-41)
(注意)いずれの回も同じ内容となります。
埋蔵文化財センター職員
無料
定員なし(申し込み不要、直接会場へ)
(注意)施設内が混雑する場合は、入場制限をさせていただく場合があります。ご了承ください。