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取手市は令和2年8月3日「気候非常事態宣言」を表明し、2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現に向けた取組を進めています。
令和5年11月15日(水曜日)、福祉交流センター1階多目的ホールにて、市民に環境問題に対して理解を深めてもらうことを目的に「取手市市民環境講座」を開催しました。
近年、エネルギー価格が世界的に高騰し、市民生活にも影響を与えています。そこで今年度の市民環境講座では、パナソニック株式会社エレクトリックワークス社CSセンターの鉄尾 憲治(てつお けんじ)氏を講師に招き、「省エネ・節電!上手な電気の使いかた」をテーマに講座を行いました。
はじめに、鉄尾氏から地球温暖化の仕組みについてお話がありました。人間の社会活動によって発生した温室効果ガスが大気中に放出されることで、地球の気温が上昇してしまっている現状を伝え、「一人ひとりができる省エネの取組のひとつとして、まずは電気の使いかたを見直してみてほしい」と参加者に呼びかけました。
続けて、「家庭の中で電気をたくさん使っている家電はなんだと思いますか」と参加者に問いかけ、令和3年度の環境省の調査ではエアコン、冷蔵庫、照明器具、テレビの順に電気消費量が多いこと、またそれぞれの上手な使い方や節電の方法について教えていただきました。
国や家電メーカーの長年の分析データから得た傾向をもとに、一年間でどのくらいお得になるのかといった具体的な数字を挙げながら、「無駄な消費電力を知ることで無理なく節電することができる」と説明。参加者は「これなら家ですぐにできそう!」と省エネや節電に対して意欲的な様子でした。
次に、省エネに対する理解度チェックを行いました。チェック項目は15項目で、例えば「30分程度の外出であればエアコンはつけっぱなしのほうがお得かどうか」といった問いに、参加者の多くは普段の生活を思い浮かべながら一つひとつチェックしていました。
鉄尾氏からは、「エアコンは起動時が一番消費電力が大きくなることから、30分程度であればエアコンをこまめに消すよりもつけっぱなしのほうが消費電力を削減することができる。また、外気と室内の温度差によって消費電力は変動するため、夏と冬は特にエアコンの節電を意識するとよい」と解説がありました。
最後に、製品の省エネ情報を消費者に認知してもらうために多くの家電に表示されている「統一省エネラベル」の見方を説明し、「これからはぜひ統一省エネラベルを参考にして環境にやさしい家電を購入してほしい」と参加者に呼びかけました。
家電を長く使い続けることも大切ですが、製造年や性能によっては省エネ家電に買い換えることで、電気を賢くお得に使うことができます。みなさんも、地球にもお財布にもやさしい省エネ行動を心がけてみませんか。