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取手市は令和2年8月3日に「気候非常事態宣言」を表明し、2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現に向けた取り組みを進めています。
令和6年10月21日(月曜日)、取手市立福祉会館で、市民の皆さんに環境問題への理解を深めてもらうことを目的として「取手市市民環境講座」を開催しました。
当日は15名のかたが参加しました。講師にはNPO法人エコレン(以下、エコレン)の皆さんをお招きし、「世界規模で起きている災害級の気候変動から地球温暖化このままでいいの?から」をテーマに、「地球温暖化とその影響による気候変動」についての講座と「リサイクルされた廃ガラスを用いたサンドアート」の工作を行いました。
エコレンの山口理事長が挨拶をしている様子
はじめに、エコレンの秋田事務局長から、「地球温暖化とその影響による気候変動」についての講座がありました。秋田氏は、人間の社会活動によって発生した温室効果ガスが大気中に放出されることで地球の気温が上昇していることや、地球温暖化の影響により異常気象が多発し、世界各地で多大な被害がもたらされている現状について説明しました。
企業や家庭で行える地球温暖化対策の取り組みについて秋田氏が説明している様子
秋田氏はまた、地球温暖化の原因の一つとされている二酸化炭素の約15%が一般家庭から排出されていることを指摘し、家庭での二酸化炭素排出削減の重要性を説明しました。参加者は日常生活でできる節電の取り組みについて学び、二酸化炭素の排出削減方法について理解を深めました。講座の中で取手市に関するクイズも出題され、「取手市が2020年8月に出した環境に関するで宣言はなにか?」という問題では、多くの参加者のかたが、市で「ゼロカーボンシティ」宣言を表明していることをご存じでした。
秋田氏が参加者に地球温暖化についてのクイズを出している様子
講座の後半では、リサイクルされた廃ガラスを使用したサンドアート工作が行われました。秋田氏は、一度使用されたガラスを工場で細かく砕き、建物の土台や道路の一部としてリサイクルすることで資源の節約につながっていると説明しました。また、「サンドアート工作を通じて、持続可能な社会の実現のために限りある地球資源をどのように活用すべきか考えて欲しい」と呼びかけました。
その後、参加者はエコレンの皆さんに教わりながら、「リサイクルされた廃ガラスを用いたサンドアート」の工作に取り組みました。
参加者からは「普段の生活で工作をする機会があまりないので、最初は作業が難しく感じましたが、慣れてくると手際よく取り組むことができました」といった感想が寄せられました。
サンドアートの作成手順
工作で使用した色とりどりの廃ガラス
工作に使用した見本作品
参加者が見本用作品を見ながら廃ガラスを下絵に貼り付けている様子
参加者が紙に貼り付けた廃ガラスの形を整えて作品を作っている様子