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取手市は令和2年8月3日、「気候非常事態宣言」を表明し、2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現に向けた取組を進めています。その取組の一つとして、毎年、「地球温暖化対策講座」を開催しています。
令和6年11月15日(金曜日)、取手ウェルネスプラザにて「令和6年度取手市地球温暖化対策講座」を開催しました。講師にはお笑い芸人のかたわらゴミ清掃員として活動している、お笑いコンビ・マシンガンズの滝沢秀一(たきざわしゅういち)さんをお招きし、「マシンガンズ滝沢と考えるゴミ問題ー清掃員から見た景色ー」と題して講演していただきました。
日常のゴミの出し方から最終処分場の現状や食品ロスなど、ゴミ問題について多岐にわたってお話しいただきました。お笑い芸人ならではの軽妙な語り口に参加者の笑いが絶えず、会場は明るく和やかな雰囲気に包まれていました。
収集所には正しく分別されずに乱雑に出されているゴミが多くあり、それらをゴミ清掃員が手作業で分別している現状を知った参加者は驚いた様子でした。滝沢さんは、分別しない人たちの多くは正しい分別方法を知らないことが原因であると現役のゴミ清掃員ならではの視点で推測し、まずは「知ること」が私たちにできるゴミ問題の解決策のひとつであると参加者に呼びかけていました。
また、ゴミの削減や資源の有効活用を目指す考え方に3R(「リデュース」「リユース」「リサイクル」)がありますが、もうひとつのRとして「リスペクト」を挙げ、生み出された物に敬意と愛着を持つことが循環型社会の実現に繋がるとお話しされていました。
ゴミは社会や環境と非常に密接な関わりを持っていることから、自らも消費者のひとりであることを認識し、ゴミ問題を自分ごととして考え行動することが大切です。一人ひとりが日々の生活からできることを始めてみましょう。