現在位置 ホーム > 文化活動・観光 > 文化芸術 > 「文化芸術」のお知らせ > 取手市長賞受賞者(音楽分野)が決定しました
ここから本文です。
市は、市制施行50周年を契機に東京芸術大学との連携を一層深め、市民の芸術・文化のさらなる向上を図るために、令和元年度から音楽分野における取手市長賞を創設しました。東京芸術大学の音楽分野の卒業・修了予定者のうち、優秀な成績を収めた人に市長賞を授与し卒業後の芸術活動を奨励します。令和5年度は作曲の藤井登生(ふじい とうい)さんと箏の城戸さくら(きど さくら)さんに授与しました。受賞した2人は令和6年12月に市民会館で開催予定の記念演奏会に出演します。
藤井 登生(ふじい とうい)
東京藝術大学大学院 音楽研究科 作曲専攻 作曲研究分野
大学院での研究成果が評価され、このような名誉ある賞を受賞させていただけたこと、大変光栄に感じています。今後もさらなる研鑽を積んで行く次第であります。
藤井登生さんは、私が指導を担当している学生のなかでも、群を抜いて特異な興味深い存在です。確固とした自分の表現世界やその方法を若くして既に持っているというだけでも注目に値しますが、とりわけここ数年の彼の小編成作品は、エレトロニクスや演劇的要素もとりこみ、社会性を意識したものが多くなっています。どんな響きがするのか、ぜひとも生演奏で聴いてみたいと思わせるユニークな発想と、その素朴ながら力強い音楽的エネルギーは、誰にも真似のできない彼独自の世界観の投影である一方で、同時にある種の普遍性をも秘めているように思います。演奏機会もいただける「取手市長賞」に、藤井登生さんをつよく推薦いたします。
城戸 さくら(きど さくら)
東京藝術大学大学院 音楽研究科 邦楽専攻 箏曲研究分野 生田流
この度はこのような素晴らしい賞を受賞させていただけましたこと、大変光栄に思います。これまでご指導いただきました先生方をはじめ、関わってくださった全てのかたへ心より感謝申し上げます。伝統的な古典音楽から洋楽形式における現代的な楽曲まで、先生方のご指導のもと広く深く学ばせていただきました。これからも知識と経験を少しずつ身につけ、邦楽の魅力を多くのかたに感じていただける機会を増やしていけますよう精進してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
城戸さくらさんは東京藝術大学音楽学部四年、同大学院修士課程二年の間、生田流箏曲・地歌三絃の研鑽に大変熱心に取り組まれ、優秀な成績を収めました。また古典曲のみならず、現代箏曲分野も積極的に習得に励みました。豊かな感性と確かな技術のバランスの取れた演奏は、心惹かれるものがあります。今後の活躍が大いに期待できることから、取手市長賞に推薦させていただきます。
関連リンク