現在位置 ホーム > くらしの情報 > 環境・衛生 > 環境にやさしい生活 > 環境講座・講習 > 取手市サステナブル学習プロジェクト > とりでおんだんかマスタートライアル2022 > 【戸頭中学校】生徒が自ら考えた地球温暖化対策の温室効果ガスの削減量を計算しました
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市は令和2年8月3日、茨城県で初となる「気候非常事態宣言」を表明し、地球温暖化の緩和策や気候変動への適応策の取組を推進しています。
その取組の一環として、未来を担う子どもたちが持続可能(サステナブル)な未来をつくるための知恵や価値観を育む、取手市「サステナブル学習プロジェクト」を実施しています。
サステナブル学習プロジェクトの初年度となる令和4年度は「とりでおんだんかマスタートライアル2022」と題し、戸頭小学校と戸頭中学校の2校をモデル校に指定し同プロジェクトを実施しています。
また、「とりでおんだんかマスタートライアル2022」は年間で5つのステップを踏んで学んでいきます。
同プロジェクトの詳細は、次のリンクをご覧ください。
取手市「サステナブル学習プロジェクト」がスタートしました
第1回の授業の詳細は、次のリンクをご覧ください。
【とりでおんだんかマスタートライアル2022】戸頭中学校でステップ1「知る」を実施
第2回の授業の詳細は、次のリンクをご覧ください。
【とりでおんだんかマスタートライアル2022】戸頭中学校の生徒がステップ3「活動をつくる」に取り組みました
戸頭中学校で「とりでおんだんかマスタートライアル2022」第3回の授業を実施しました。
令和4年12月13日
市立戸頭中学校1年生生徒(63名)
市立戸頭中学校1年生の各教室
今回の授業は、生徒が考えた自分たちでできるエコ活動(地球温暖化対策)によって温室効果ガスが削減できるのか、またその削減量を数値化することが可能かを、講師の杉浦先生と生徒が一緒に実験等を通して検討しました。
当日は、生徒のアドバイザーとして同事業に参加している筑波大学と茨城大学の学生も授業に参加。大学生は、専門的な知識をもとに、生徒に対して助言や実験の支援をしていました。
生徒は、前回の授業において自分たちでできる地球温暖化対策として10項目のエコ活動を考え、その活動を「戸頭中ECOシート」としてまとめました。生徒は、一人ひとりが週ごとに取り組めていた日をECOシートに記録していきます。
生徒は、自分たちでできるエコ活動によって温室効果ガスが削減できているのか、また、削減量を数値化することが可能なのかを確認していきます。活動の中にはエコ活動の取組を数値化するために高度な計算が必要となる場合や条件設定等が困難な場合もあることから、すべての取組を数値化することはできません。そのため、生徒は先生のアドバイスを受けながら、次の3つの活動に焦点をあて温室効果ガス排出量と削減量の数値化に取り組んでいきます。
そのほか7つのエコ活動についても、温室効果ガス排出量等の数値化は行わないものの、日常生活における地球温暖化対策への意識を高めることを目的として、それぞれの活動の実施回数を記録することにしました。
洗剤を容器ごと毎回購入するのではなく、詰め替え用パックで洗剤を詰め替えると、製品の製造から廃棄までに発生する温室効果ガス排出量の削減が見込める根拠を調べました。
環境省のデータによると、洗剤を容器ごと毎回購入するのと比較して、約4分の3程度の温室効果ガスを削減できるとの試算結果が出ており、エコバッグを使用して買い物をすることも同様の方法で温室効果ガス削減量を算出できます。
先生からは「活動成果(数値)が正しい結果であると相手に説得させるためには、それを裏付けるデータが重要。明確な根拠を提示できるよう、意識的に取り組んでいくことが大事です」とお話がありました。
水道の蛇口から水を流したままぞうきんを洗った場合と、バケツに水を貯めてぞうきんを洗った場合で温室効果ガス削減量を算出します。
東京都水道局では、水1平方メートル当たりの温室効果ガスを算出しているため、水の使用量が減ることによる温室効果ガス削減が見込めます。
また、バケツに水を貯めてぞうきんを洗うことで水の使用量が本当に減っていくのかを証明するために、生徒が実験しました。
実験するにあたり、生徒は各班に分かれ、次のことを共通ルールとしました。
各班で考えながら実験に取り組みました。
各班の実験による検証の結果、少なくとも3枚以上の雑巾をバケツでまとめて洗えば水の使用量が減り、温室効果ガスの削減に繋がる活動だということがわかりました。
生徒は根拠となる数字をもとに自ら実験したことで、温室効果ガスを削減できることがわかったことから多くの発見があったようで、各班で積極的に意見交換をしていました。
今回の活動の成果や疑問点をマイクロソフトのTeamsを活用しながら大学生とコミュニケーションを図り、大学生から適宜アドバイス等を受けながら活動を進めています。
生徒は今後、ステップ5「発表する」としてプレゼンテーションを実施し、具体的な数字に基づいた成果発表や発信等を行います。
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