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請願(ひびき255号)
請願は、皆さんが国や県、市区町村に対し、要望を伝える制度です。憲法には、国民の基本的権利として請願権(第16条)が保障されています。議会への提出は議員の紹介を通じて行います。
このページでは第1回定例会で審議された請願の討論を掲載しています。
請願
請願の内容と議決結果は、次のとおりです。
請願第6号 「最低賃金の大幅引き上げと中小企業支援策の拡充を求める意見書」採択の請願書…一部採択(請願事項1は賛成少数で不採択、請願事項2は全員賛成で採択、請願事項3は賛成少数で不採択)
提出者
茨城県労働組合総連合 議長 鈴木貴之ほか1人
紹介議員
本田和成
請願事項
- 政府は、最低賃金の全国一律制度を確立し、地域間格差を縮小させるための施策を進めること。
- 政府は、最低賃金の引き上げとセットに税や社会保険料の事業主負担の軽減など中小企業への具体的経済支援策を国の責任で拡充すること。
- 茨城地方最低賃金審議会は、茨城県の最低賃金を物価高対策として令和7年10月に1,500円以上に引き上げ、最低生計費試算調査結果を踏まえ1,700円をめざすこと。
討論内容
- 本田議員【賛成討論】
茨城県の最低時給は周辺都県に比べて低い状況にあるため、労働力が流出し、多くの業種で人手不足が生じている。この状況を解消するためには、全国での最低賃金格差をなくし、本県の最低賃金を引き上げることが必要。賃上げで苦しくなる企業には国の支援が求められる。
請願第7号 身近なところに図書館がある街づくりを求める請願…不採択
提出者
松浦和子ほか527人
紹介議員
加増充子
請願事項
- 取手図書館を改修整備してください。
- 分館機能を担っている公民館図書室(戸頭、永山、寺原、小文間の各公民館とゆう・あいプラザ)を市民がもっと利用しやすいように整備してください。
- 分館機能を担う公民館図書室をもっと増やしてください。
- 公民館のないところに図書館分館を新設してください。
討論内容
- 加増議員【賛成討論】
中心的な拠点に立派な図書館があればよいというのではなく、今ある分館機能を担っている公民館図書室をもっと利用しやすいように整備し、公民館図書室を増やしていくことが身近なところに図書館があるまちづくりになる。
- 赤羽議員【反対討論】
今の図書館を改修するよりも、駅前に新しい図書館を設置したほうが、図書館の利用者にとっては交通の利便性が高い。ゆったりしたスペースで時間を過ごせる図書館を望む。
- 根岸議員【反対討論】
請願の趣旨は十分理解するものの、新たな図書館分館の新設については、本市の財政状況と今後の人口減少等を鑑みると実現が難しい。
- 佐野議員【反対討論】
現在の取手図書館は、駐車場や施設の老朽化、交通の利便性などの問題もあり、中枢となる図書館としては課題が多い。図書館に偏った予算の配分は、バランスのとれたまちづくりを妨げる恐れがあるため、ニーズ調査を進め慎重に検討すべき。
請願第8号 取手市議会における予算・決算委員会審査を議員全員で行うことを求める請願…不採択
提出者
結城繁ほか40人
紹介議員
根岸裕美子
請願事項
- 予算・決算委員会審査を議員全員で行うこと
討論内容
- 遠山議員【賛成討論】
市民の負託に応える市議会として、市民主体の議会改革に取り組む姿勢を示すべき。
- 根岸議員【賛成討論】
予算・決算審査において、全議員が事前調査した上で、執行部に質疑する前に議員間討議を行い、質疑をより深いものに練り上げてから審査する必要がある。現在は、会派ごとの意見を述べ合うだけになり熟議には至っていないため、会派を超えて審査に臨むべき。
- 佐野議員【賛成討論】
予算・決算という重要課題に関しては、全ての議員が平等に意見を述べ、市民の利益を守る役割を果たすべき。審査の効率性や、議員・執行部の負担増などの課題はあるが、この請願をきっかけに議員全員での審査について議論していきたい。
- 金澤議員【根岸議員・佐野議員に反論】
全員で審議することも一つの方法だが、請願提出者は分科会方式で審議することを求めており、それでは一部の議員しか審議できない。また、会派ごとの意見を述べ合うだけになっているとの指摘だが、私の会派に所属する委員は、自分の視点に立ったしっかりとした質疑を行っていた。
請願第9号 耕作放棄地活用で米作を促進し、学校給食に安価で良質米の提供を求める請願…不採択
提出者
菅谷栄
紹介議員
遠山智恵子
請願事項
- 耕作放棄地活用で米作を促進し、その米を学校給食に向けることにより、安価で良質米を提供すること。
討論内容
- 遠山議員【賛成討論】
付託委員会での請願者発言では、地域をよく知り、農業課題を熟知された市民の話を聞けた。今定例会では6名の議員が一般質問で農業問題を取り上げており、一般会計予算・決算審査特別委員会の総括質疑でも重要課題として1番目に取り上げられている。
- 鈴木議員【反対討論】
耕作放棄地は、元の水田に戻すのに時間と費用がかかる点、現在の農業公社で耕作放棄地を借り上げて米を生産できない点、田植えや稲刈りの担い手を確保することが困難である点から課題がある。
- 根岸議員【反対討論】
農業政策に注力する必要はあるが、農業公社が耕作放棄地を耕作するという提案や、学校給食に安価に良質米を提供することもさまざまな課題があり実現は難しい。
- 細谷議員【鈴木議員・根岸議員に反論】
取手市の豊かな自然の中心をなすのは水田であり、排水対策等でも大きく貢献している。耕作放棄地となった先人たちが築いた田畑を活用し、復活するように取り組むことが必要。
- 山野井議員【鈴木議員・根岸議員に反論】
耕作放棄地の増加は、イノシシや熊などが市街化区域内に入ってくる原因と言われている。また、学校給食に安価で良質な米を提供することは、米作をボトムアップしていくための入口となる。
- 遠山議員【鈴木議員・根岸議員に反論】
農業公社が法人化されれば、米を作ることはできる。また、農業委員会の点検結果として、高齢化や担い手不足のため遊休農地面積は増加の傾向にある。引き続き遊休農地解消に努めるとホームページに載っており、農政担当課も同じ思いであると受け止めている。中村市長やまちづくり振興部の皆さんに知恵を絞って取り組んでほしい。
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