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更新日:2023年8月4日

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老後2,000万円問題を考える(4)老後資金はいくら必要?シミュレーションしてみよう(くろまめ)

では、自分の老後資金はいくら必要になるのでしょうか。厳密ではありませんが、将来必要な老後資金の額を簡易的にシミュレーションしてみましょう。

老後必要な資金をシミュレーションする

早速、将来必要な老後資金の額を計算しましょう。老後資金の額は、老後にかかる生活費から収入(公的年金など)を引いて出た赤字額に、退職年齢から自分の寿命までの年数を掛けて計算します。と言ったものの、自分の寿命は分からないので、便宜上ここでは90歳と仮定します。計算式は以下のとおりです。

【計算式】(老後の生活費―収入)×12×(90歳―退職予定年齢)=必要な老後資金

では実際に老後の生活費はいくらかかるのでしょうか。今回は20歳から60歳まで国民年金第1号被保険者で自営業だった単身者Aさんの場合で考えてみます。Aさんは65歳で自営業を辞めて年金暮らしをすると仮定します。

Aさんの収支

  • 収入:毎月約6万5,000円
  • 支出:毎月約14万円

これを上記の計算式に当てはめると、(14万円ー6万5,000円)×12×(90歳ー65歳)=2,250万円となります。つまり、Aさんは老後資金で2,250万円の赤字になるということです。これを補えるように老後に向けた資産形成が必要になるというわけですね。

税金と社会保険料の存在も忘れずに

さらに、忘れてしまいがちなのが税金と社会保険料です。年金にも税金はかかりますし、老後も社会保険料の支払いは発生します。上に記載した生活費(支出)以外に、税金と社会保険料、そのほかお祝い費やリフォーム費、葬儀代といった生活費とは別枠で発生する支払いも考慮する必要があります。

老後資金は今から貯めよう

老後資金は「今すぐ」貯蓄を始めるのが良いです。同じ金額を貯めるのでも、年齢が若いほうが月々の負担額は軽くなるので、早ければ早いほうが良いわけです。では、現在から65歳までに老後資金を貯めるには、月々いくら貯めれば良いのでしょうか。

年間の目標貯蓄額は、以下の計算式で求められます。

【計算式】老後必要資金÷(年金受給年齢―現在の年齢)

上で登場したAさんは、老後資金2,250万円と出ました。では、Aさんが40歳と仮定して、Aさんは年間いくら貯蓄すれば良いのでしょうか。計算式に当てはめてみます。

2,250万円÷(65歳―40歳)=90万円(月額:7万5,000円)

計算すると、Aさんは年間90万円、1ヶ月あたり7万5,000円貯蓄できれば良いということになります。どのような老後生活を送りたいかによっても必要な老後資金は変わります。自分の老後資金をシミュレーションしたら、いち早く貯蓄を始めましょう。

 

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